ダイセル OPSシート事業を終了、2022年3月末で

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2021年10月7日

 ダイセルおよびダイセルミライズは6日、中期戦略に基づく事業構造改革の一環として、二軸延伸ポリスチレン(OPS)シート事業を2022年3月末で終了すると発表した。

 同社は、合成樹脂事業の強化を掲げ、重合から成型加工までの垂直統合型事業として取り組んだポリスチレン事業の一環として、1994年に同事業を開始。しかし、近年は需要の減少による市場の縮小が続き、回復のめどが立たない状況となっている。

 こうした中、同社は、中期戦略の事業ポートフォリオにおいて、同事業を「改革」事業として位置づけ、鋭意、業容の立て直しを検討してきた。ただ、将来的な成長戦略を描くことが難しく、経営資源配分最適化の観点から、同事業を終了することを決定した。

 同社は今後、同事業の経営資源を「次世代育成」事業、「成長牽引」事業へと振り向け、中期経営目標達成に向けて引き続き努力していく。

ダイセル 長繊維樹脂と樹脂CPD、グループ会社に移管

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2021年7月15日

 ダイセルは14日、同日開催された取締役会において、吸収分割の方式により長繊維樹脂事業をポリプラスチックスへ、また、樹脂コンパウンド事業をダイセルミライズへ、それぞれ承継することを決定したと発表した。効力発生日は10月1日を予定している。

 ダイセルは、マーケティング活動におけるシナジー追求を目的として、自動車用途の長繊維樹脂事業および樹脂コンパウンド事業をダイセルのセイフティ事業部門に集約していた。こうした中、さらなる事業拡大を目指すため、昨年10月に完全子会社化したポリプラスチックスに、セイフティ事業部門の長繊維樹脂事業、およびダイセルミライズの一般用途長繊維樹脂事業の長繊維強化熱可塑性樹脂「プラストロン」を移管し、長繊維樹脂事業を集約する。

 同社グループ主力事業の1つであるエンジニアリングプラスチック事業における強みや経営資源を融合させ、製品開発や技術サポートなど多面的なシナジー効果を醸成し、多様化する市場に向けて顧客への製品提案力の強化や技術サポートサービスの一層の充実を図っていく。

 一方、ダイセルミライズには樹脂コンパウンド事業を集約する。これまでの一般用途樹脂コンパウンド事業に加え、セイフティ事業部門の自動車用途樹脂コンパウンド事業を集約することで市場競争力を強化し、事業拡大を図っていく。

 

 

ダイセルミライズ 異種材料接合技術のウェブ展示会開催

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2020年9月8日

 ダイセルミライズなど6社は、異種材料接合技術に関するウェブ展示会「接合技術モダンEXPO20」(URL:https://join-materials.com)を開催すると発表した。期間は9月28日~10月2日で、会期中は24時間アクセスが可能となっている。新型コロナウイルス感染症が流行しており、通常の展示会の開催が難しい状況の中、オンラインで接合技術を紹介する貴重な機会として位置づけている。

 異種材料接合技術とは、金属とプラスチックなど、異なる素材を接合する技術。接着剤などによる接合ではなく、異種材料接合技術を用いることで、元の素材の特性を損なわず、接合後の材料を高機能・多機能化できるといったメリットがある。例えば、ダイセルミライズは金属とその他の材料(プラスチックやゴムなど)を接合する「DLAMP」を開発し、工業用途などに展開を進めている。

 今回のオンライン展示会では、特徴的な4つの接合技術を6企業が紹介。内容として、「NMT(Nano Molding Technology)」/大成プラス、「Radicalock」/中野製作所、「AKI‐Lock」/ポリプラスチックスとダイプラ、「DLAMP」/レーザックスとダイセルミライズ、となっている。参加方法はURLから会場サイトを訪問。必要事項を入力後に各社ブースにアクセスできる。また、出展している企業や技術に対し、その場で問い合わせることも可能だ。