トムラとボレアリス 廃プラのMR実証プラントを稼働

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2021年1月27日

 トムラソーティングソリューションズとボレアリスはこのほど、ドイツで先進的なメカニカルリサイクル(MR)の実証プラントの稼働を開始したと発表した。同実証プラントは、生産するポリマーペレットが消費財メーカーや再生加工事業者が求める高い要求基準に適しているかを検証し、今年初旬には適格性評価・検証資料の公表を予定しており、高度なポリマーペレットの本格的な商業量産工場の建設につなげる。

 同プラントは、トムラ、ボレアリス、廃棄物リサイクル企業ジンマーマンの3社の共同事業。ボレアリスが採算性の責任を担うとともに、技術革新、リサイクル、コンパウンド技術の専門知識を提供。トムラは技術的ソリューションを提供し、豊富な専門知識、確立されたプロセスと市場での知見をもとに高度な収集・選別システムを通じて循環型経済の実現に貢献する。そして、プラスチックを含む複数の種類の廃棄物を選別してきた経験をもつジンマーマンは、工場運営と製品品質を担う。

 また、同プラントでは、高純度、低臭気、安定した製品、淡色分率が高いボレアリスの「Borcycle M」グレードのリサイクルポリマーを提供するため、自動車や消費財など様々な顧客がプラスチック用途で求める高い品質のソリューション技術を確保する。