ユニチカ 植物由来PTT使用、紡績糸の開発を開始

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2021年11月5日

 ユニチカトレーディングはこのほど、デュポンの37%植物由来PTT樹脂「Sorona」を使用し、独自の特殊複重層糸技術「パルパー製法」で環境に配慮した二層構造糸「パルパー」の開発を進める中、今回、「パルパー Made with Sorona Polymer」の新ラインアップを開発したと発表した。

 「オーガニック綿 with Sorona(ecoタイプ)」は、芯にリサイクル原料を使用したPETと、植物由来のPTT樹脂を使用し、鞘にオーガニックコットンを使用した、人と地球環境にやさしい素材。このほかにも「オーガニック綿 with Sorona」、「超長綿 with Sorona」、「リヨセル with Sorona」、「防縮ウールwith Sorona」などを揃える。

 同社は今後、日本以外でもユニチカグループのアジア(中国・インドネシア・ベトナム)での生産体制を活用し、同ラインアップの本格的な展開を図る構え。なお、これらの新素材は、東京ビッグサイトで開催された「第1回サステナブルファッションEXPO秋」(10月19~20日)の出展を機に、販売をスタートさせた。売上高目標として2022年度に3億円、2024年度以降には20億円を目指す。

 さらに同社は、オーガニックコットン、リヨセル繊維「シルフ‐KF」などを使用したサステナブル素材を進化させる。ユニチカの異なる2つの素材を合わせる技術「パルパー」方式を用いることで、独自のハイブリット素材を開発・提案する。