ダウ STEM教育支援を日本にも拡大し教育強化に貢献

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2023年6月19日

 ダウはこのほど、「ティーチ・フォー・オール」とのパートナーシップを拡大し、東京、アルゼンチンのバヒア・ブランカ、ナイジェリアのラゴス、スペインのタラゴナの学校におけるSTEM(科学、技術、工学、数学)教師の採用・養成・配置のために資金を提供すると発表した。

 「ティーチ・フォー・オール」は教育の

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積水化学工業 ミタルとカーボン・リサイクルで協力関係に

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2021年7月21日

 積水化学工業とアルセロール・ミタルは20日、製鉄の際に排出されるCO2を回収し再利用するプロジェクトに関するパートナーシップを締結したと発表した。この取り組みにより、化石資源への依存度を低減し、製鉄時の脱炭素化に貢献することが期待される。

 鉄鋼産業では、製鉄工程におけるCO2の削減が長年の課題として存在してきた。今回のプロジェクトでは、製鉄の際に排出されるガスからCO2を分離・回収し、再利用するための技術開発に取り組む。このカーボン・リサイクルのキーテクノロジーはCO2を高い収率で一酸化炭素に変換する積水化学の革新的な技術。

 一酸化炭素は、世界中の化学産業で使用されている基本的な化学素材の1つだが、これまで、CO2から一酸化炭素を大量に生産することは困難だった。排出されたCO2を一酸化炭素含有率の高い合成ガス(一酸化炭素と水素の混合ガス)に変換し、得られた合成ガスを製鉄の際に鉄鉱石の還元剤として再利用することにより、製鉄に必要な化石資源量を低減する。

 まずは、アストゥリアス(スペイン)にあるミタルのR&Dラボで2021年から3年間にわたって同技術の初期検討を行い、その後、段階的にスケールアップしながら両社で実用化に向けた検討を進めていく予定。なお、同プロジェクトの投資額は190万ドル(約2.1億円)としている。

DSM 「ダイニーマ」のPMP7社とパートナーシップ

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2021年7月5日

 DSMはこのほど、「ダイニーマ」ファブリックの拡販に向け、プレミアム製造パートナー(PMP)7社とのパートナーシップを結んだと発表した。

 同社は、新たに選定したPMP各社(韓国、スペイン、パキスタン、オーストリア、ベルギー、ドイツ、中国)と、長年にわたって良好なビジネス関係を構築。今回、パートナーシップを結んだ繊維会社は、「ダイニーマ」のファイバーとファブリックの品質、製造、イノベーション、加工ノウハウに関する基準を満たしている。

 世界最強の繊維「ダイニーマ」は、過去30年にわたり、クリティカルな用途に比類のない性能と保護をもたらしてきた。ファブリック形状において、「ダイニーマ」は卓越した強度を誇るとともに、ナイロンやポリエステル、アラミドといった従来の素材に比べ、最大で45%の軽量化を実現。コンポジット、デニム、ニット、織布、コンポジット補強用ハイブリッドファブリックとして使用可能で、仕事上やレジャーの際に、危険から人々を守る。

 「ダイニーマ」の性能といった本質的なメリットに加え、PMP各社は、様々なファブリックの提供、上市するまでの時間の短縮、新しいファブリックイノベーション、世界トップクラスの機能、DSMの厳格な品質要件・管理要件を満たす素材加工など、顧客ニーズに応えつつ、オペレーション上でもメリットを提供する。

 一方、昨年には、人々の環境の保護に貢献するというDSMのコミットメントに従い、世界初となるバイオベースのHMPEファイバーを上市。バイオベースの「ダイニーマ」は従来品とまったく同じ性能を誇り、一般的なHMPEよりもカーボンフットプリントを90%低減している。昨年10月時点で、DSMはファブリックポートフォリオのすべてをバイオベースの「ダイニーマ」に変更し、直線型経済から循環型経済への重要な架け橋となっている。

 

ダウ プラの高度リサイクル、ミュラテクノロジーと協定

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2021年6月23日

 ダウはこのほど、高度なプラスチックリサイクルソリューションの世界的パイオニアであるミュラテクノロジーと、プラスチック廃棄物の環境への放出を防ぐことを目的とするパートナーシップを締結したと発表した。

 ミュラは、持続可能な循環型プラ経済を実現するための原料を生産するとともに、プラやCO2の自然環境への放出を防ぐことを目的とした、「HydroPRS」(熱水プラリサイクルソリューション)と呼ばれる新しい高度リサイクルプロセスを急速に拡大しており、ダウはそれをサポートしていく。

 今回の協定は、プラのサーキュラーエコノミー(循環型経済)を促進し、プラ廃棄物が環境に放出されるのを防ぐダウの取り組みの重要な段階となる。パートナーシップを通じ、ダウの素材科学に関する知見、世界規模の事業展開、資金とミュラの最先端のテクノロジーを組み合わせることで循環型原料を生産し、それを消費者や世界的ブランドの間で需要が高まっている再生プラに生まれ変わらせることが可能になる。

 ミュラ独自の「HydroPRS」は、超臨界水を活用してプラをその原料である化学品と石油に戻し、バージン品と同等の新しいプラ製品に使用するという画期的かつ高度なリサイクルプロセス。このプロセスにより、現時点では焼却されるか埋め立て地に送られることの多い、食品包装に使用される多層構造の軟質プラを含め、あらゆる形態のプラをリサイクルすることが可能となる。

 重要な点は、このリサイクル原料を由来とするプラが、従来のプロセスとは異なり、食品に接触する包装に対する適性が期待できることだ。ミュラのプロセスでは、同じ材料をリサイクルできる回数に制限はないと見られ、使い捨てプラを大幅に削減し、循環型プラ経済を実現するための原料を生み出せる可能性がある。また、高度リサイクルプロセスでは、非再生プラを焼却する場合と比べて、再生プラ1t当たり約1.5tのCO2を削減できる見込み。

 ダウは、ミュラのソリューションが持続可能性と性能の両面から業界ニーズを満たすこと、および「HydroPRS」によって作られた製品を大規模に採用し新しいプラを製造することが可能であることを証明し、世界的なプラメーカーとして重要な役割を果たす。

 「HydroPRS」を採用した初の工場は英国ティーズサイドに建設中であり、来年には最初の年間2万tのラインが稼働する予定。4つのラインが完成すれば、ミュラは年間最大8万tのプラ廃棄物をリサイクルできるようになり、その過程で作られた材料がダウに供給される。ダウはこの再生材料を利用して、食品包装やその他の包装製品向けのバージングレードの新しいプラを開発し、世界のサプライチェーンに還流することで、真の循環型プラ経済を実現する。

 

三菱ガス化学 植物由来原料で樹脂を製造、米社と連携

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2021年6月17日

 三菱ガス化学はこのほど、非可食の植物由来原料から化学品を製造する技術をもつ米国・オリジン・マテリアルズとの間で、植物由来原料からの化学品の開発と工業化に向けたパートナーシップを構築しPIPE(上場企業の私募増資)よる出資をすると発表した。

 三菱ガス化学は、事業活動を通じて持続可能な社会を実現・発展させていく目的の下、発電時のCO2発生が少ない地熱発電や、環境循環型メタノールの実証計画を推進。2050年カーボンニュートラル達成に向け、温室効果ガスの排出削減長期目標を設定した。また、ポリカーボネートやポリアミド、ポリエステルなど多くの有用なプラスチックおよびその原料などを製造・販売しており、今回のオリジン社とのパートナーシップにより、植物由来原料を使った化学品の製造など、ライフサイクルを通してCO2排出量を削減できる製品の開発を推進していく。

 同社は、こうした活動によりカーボンニュートラル実現に向けた取り組みを推進し、「地球規模での気候変動課題の解決」という社会と分かち合える価値を創造することで、持続可能な社会の実現に向けて貢献していく。

ダウなど 循環型包装ソリューション促進、インドで提携

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2021年6月9日

 ダウとインドのリサイクル企業ルクロ・プラステサイクルはこのほど、同国の大手消費財企業マリコ社をパートナーシップに迎えると発表した。これにより、マリコ社の消費者向け製品群に、PCR(ポスト・コンシューマー・リサイクル)材料を活用したダウの集積シュリンクフィルムが導入されることになる。この提携により、ダウは、2030年までに100万tのプラスチックを回収、再利用、リサイクルし、廃棄物をゼロにするという新たなサステナビリティ目標の達成に向けた取り組みを前進していく。

 今年初め、ダウとルクロ社はポリエチレン(PE)フィルムソリューションを開発し、展開するための覚書に署名した。それに基づき、ダウは、包装の専門家、素材技術者、リサイクル設備、パック・スタジオ上海およびムンバイのインフレーションフィルム製造・試験機能など、業界をリードするチームを結集し、ルクロ社による各種用途向けのリサイクルフィルムの開発を支援している。

 マリコ社を加えた3社パートナーシップは、プラスチックのサーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現を目指すダウの包括的な戦略の一環であり、リサイクル材料を製品に取り入れ、製品の価値を最大限に高めるとともに、その価値が生産から使用、廃棄に至るまで、ライフサイクルにわたって最大化、拡張されることに重点を置いている。

 

BASF プリントで新製品と戦略的提携を発表

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2018年12月7日

 BASFのグループ会社、BASF 3Dプリンティング・ソリューションズ社(B3DPS)はこのほど、ドイツ・フランクフルトで先月開催された展示会「formnext 2018」にUV硬化樹脂やレーザー焼結法の新製品を出展し、これに伴い、複数社との新たなパートナーシップを発表した。同パートナーシップは、3Dプリントでの画期的なソリューション・製品の開発と提供に向けたもの。

 一つは、米国・サンフランシスコのオリジン社と戦略的提携を結び、UV硬化樹脂印刷プロセスのさらなる開発を進めている。オリジン社は、BASFの新しいUV硬化樹脂「Ultracur3D」が良好に処理できる新しい印刷法を開発。この技術により、良質な表面仕上げと高い機械的安定性という最適な組み合わせが提供されると同時に、材料の高スループットも可能になる。

 B3DPSはまた、3Dプリンターおよび対応するソフトウェア・材料のメーカーであるフォトセントリック社と共同で、機能部品の大量生産に対応する新しいUV硬化樹脂と、大型UV硬化樹脂プリンターの開発に取り組んでいる。

 両社は、小型部品の射出成形といった従来の製造プロセスの1部の代替となり、大型部品の製造も可能にする、業界向け3Dプリントソリューションを提供する予定だ。

 中国のプリンターメーカー、Xunshi Technology社との提携では、「Ultracur3D」製品の新たな応用分野を開拓していく。同社は紹興市に本社を置き、米国ではスプリントレイの名称で事業展開している。

 B3DPSの子会社・Innofile3D社は、中国・天津市に拠点を置くジェットメイト・テクノロジー社と提携し、中国でのプラスチックフィラメントの販売を開始する。同時に、米国・ノースブルックのM.ホランド社とは、米国でのフィラメント販売に関する協定を締結。

 今後は、フィラメント最大市場である米国での活動を強化していくとともに、アジア市場での販売チャネルを開発し、2019年に「Ultrafuse」フィラメントのアジア市場投入を目指す。