出光興産とJオイル 油を接点にバイオマス事業を共同検討

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2023年2月2日

 出光興産とJ‐オイルミルズは1日、サーキュラーエコノミーの実現に向け、バイオ原料確保によるSAF(持続可能な航空燃料)製造、プラスチックリサイクル、バイオ化学品活用などのバイオマス事業の構築に関する検討に共同で取り組むことに合意したと発表した。

サーキュラーエコノミーの実現に向けたバイオマス事業のイメージ

 航空業界におけるCO2削減

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BASF プラのメカニカルリサイクル向け添加剤を上市

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2021年10月8日

 BASFはこのほど、プラスチックリサイクルにおける喫緊の課題やニーズに対応する新しい添加剤「イルガサイクル」を上市した。

 メカニカルリサイクルによるプラスチックの生産量は2030年までにほぼ3倍になるとの予想で、年率約10%の成長に相当する。プラスチック業界はリサイクルポリマーの含有量を上げる検討を行う中、リサイクルプロセスにおける熱・機械的ストレスの品質への影響が課題だ。

 再生プラスチックに含まれる不純物や汚れに起因する樹脂の劣化促進や物性変化は、添加剤の配合で解決できる。「イルガサイクル」シリーズは包装材、自動車やモビリティ、建築や建設などの最終用途でのリサイクル含有率向上に向け、限られた加工性、不十分な長期熱安定性や屋外耐候性不足など、再生樹脂関連の品質問題に対処する。

 再生高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリオレフィン、混合ポリマーの硬質用途での長期的な耐熱安定性を高める「PS030G」、フィルムや軟包装用の再生低密度ポリエチレン(LDPE)と直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)の加工性と長期熱安定性を上げる「PS031G」、不純物を含む再生ポリプロピレン(PP)とポリオレフィンブレンドの加工安定性と長期的熱保護を提供する「PS032G」、屋外用の再生HDPEとPPブレンドの耐候性、熱・加工安定性を強化する「UV033DD」、ポリオレフィンリサイクル材料の加工安定性と長期的な熱安定性を付与し、残留不純物を中和し物性を向上させる「XT034DD」などのラインアップがある。これらは顆粒状・非発塵性で、リサイクルの各段階で安全かつ容易に使用できる。

 プラスチック業界での豊富な経験、酸化防止剤や光安定剤の高品質なシステムとアプリケーションに関する専門知識を組み合わせたソリューション「バレラス」のポートフォリオの一部として「イルガサイクル」は、プラスチックの循環、耐久性の向上、廃棄物の削減、省エネルギー、排出量の削減および生物多様性を促進し、プラスチック用途に持続可能性の価値をもたらすとしている。

P&G、プラリサイクル「プラごみペイ」を北海道で開始

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2020年6月26日

 プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(P&G)はこのほど、日本環境設計(東京都千代田区)とともに、一人ひとりの「地球への敬意を払いたい」という気持ちを後押しするプラスチックリサイクルの新しい枠組み「プラごみペイ」プロジェクトの北海道地域限定トライアルをスタートした。

 P&Gは「世界を変える力、未来を育てる力」のテーマの下、持続可能な消費のための様々な取り組みを推進。2030年までの重要戦略の1つである環境サステナビリティ対策の一環として同プロジェクトに取り組む。

 近年、誰もがリサイクルは重要と考えているが、忙しい日常の中での行動には難しさもある。そこで消費者が気軽に、簡単にプラごみのリサイクルに参加できる「プラごみペイ」プロジェクトを用意。日々深刻化する問題「プラごみ」、身近になったキャッシュレス「PAY=ペイ」、そして家族と住まう地域への貢献をかけあわせ、「プラごみを減らすことで、地球に敬意を払い、資源も、楽しさも、循環する」ことを目指す。

 LINE公式アカウント「P&GプラごみPAY」を友だちに追加、店舗の回収ボックスにプラごみを投函するとLINEポイントが5ポイント付与され、再生されたプラスチックは地域社会に還元する仕組みだ。

 トライアル運用は、サッポロドラッグストアー(札幌市)の協力で北海道の「サツドラ」174店舗で8月2日まで実施される。トライアルの効果検証の後、日本全国の自治体、小売業、リサイクル業者など幅広く協働することで持続的なプロジェクトに育てていく考えだ。日常のプラごみが「価値」に変わるという新しいアクションの、全国展開を目指している。