ENEOS ベトナム事業を強化、LNGなど拡大・推進

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2021年3月19日

 ENEOSはこのほど、ベトナム最大手の国有石油製品販売会社であるペトロリメックスとの間で、ベトナムでの新規共同施策の拡大・推進に関する覚書を締結したと発表した。また、同新規共同施策の実行推進強化を目的に、今年4月1日付で「ベトナム総代表」を設置する。

 ENEOSは、ペトロリメックスの長期的な戦略的パートナーとして、同社への出資比率を高めることにより協力関係の強化を行っているが、同覚書締結を契機に新規共同施策の検討をさらに推進することで、ベトナムでの事業拡大に向けた事業検討・展開を加速させていく考えだ。

 具体的には、①ペトロリメックスの石油製品サプライチェーン強化②ペトロリメックスSSの併設事業開発支援③電子決済導入支援・データマーケティングの強化④エネルギーインフラ事業(LNG、再生可能エネルギー)⑤水素事業⑥ペトロリメックスの物流効率化⑦ペトロリメックスの代理店管理―などを行っていく。

 ENEOSは、アジアを中心とした新興国の経済成長と、それに伴うエネルギーの需要増を事業創出の機会として捉えている。ベトナムでは、2016年のペトロリメックスへの出資以来、戦略的パートナーとして同社の事業価値向上を図るとともに、ベトナム国内で販売シェア約50%を誇る同社の石油製品販売に関わる事業を検討してきた。

 今回の新規共同施策のうち、2019年以降、協議・検討を重ねてきたLNG事業については、ペトロリメックスとのLNGターミナル、ガス発電所の建設・運営に関する共同検討の実施に合意。今後は両社の知見・強みを生かすことにより、LNG調達から発電までの一貫操業体制を確立し、伸び行くベトナムの電力需要への対応と電力需給安定化への貢献を目指す。一方では、新設する「ベトナム総代表」を通じて、現地での意思決定と業務執行の迅速化を図り、ビジネスパートナーや関係各所との連携を強化する考えだ。

 ENEOSは、2040年長期ビジョン「アジアを代表するエネルギー・素材企業」を目指している。ベトナムでも次世代型エネルギー供給・地域サービス事業を実現し、長期的な戦略的パートナーとしてペトロリメックスとの協力関係を基に、同国の経済・社会の発展と、両社の繁栄に貢献していく。

JXTGエネルギー 越社とLNG事業の共同検討に関する覚書を交換

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2019年7月2日

 JXTGエネルギーは1日、都内で同日開催された「ベトナム投資カンファレンス投資ライセンス授与及び協力覚書等交換式」で、日越両国政府立ち会いのもと、ベトナム・ナショナル・ペトロリアム・グループ(ペトロリメックス)との間で、ベトナム全土でのLNG事業の共同検討に関する覚書を交換したと発表した。

 JXTGエネルギーはペトロリメックスの戦略的パートナーとして、両社の協業機会の検討を重ねる中で、LNG事業について今年3月から実務レベルでの協議を行ってきた。

 同LNG事業は、経済成長に伴うエネルギー需要の大幅な増加が見込まれるベトナムで、環境に配慮したエネルギーの安定供給に貢献するもの。両社だけでなく日越両国にとっても意義のあるものとJXTGエネルギーは考えている。

 両社は今後、LNG事業の協業実現に向け、引き続き取り組みを行う。また、JXTGエネルギーはペトロリメックスとの関係をより強固にしていくとともに、あらゆるビジネス分野で、協業拡大の可能性を探っていく。