ポリスチレン 2021年の国内出荷は19年並みに回復

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2022年2月3日

包装用など全用途がプラス、巣ごもり需要が定着

 日本スチレン工業会はこのほど、定例会見を開催し、ポリスチレン(PS)とスチレンモノマー(SM)の出荷実績について説明を行った。2021年(暦年)のPSの国内出荷は前年比6%増の64万6100tとなり、コロナ禍前の2019年の実績(64万2500t)を上回る結果となった。

 室園康博会長(PSジャパン社長)は、

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ポリスチレン 値上げ交渉本格化、原料高に対応

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2020年9月9日

需要は回復傾向も、コロナ影響で先行き不透明に

 ポリスチレン(PS)メーカー3社の原燃料高に対応した値上げが出揃い、10月1日の実施に向けユーザーとの交渉が本格化している。改定幅は、PSジャパン、DIC、東洋スチレンとも「10円/kg以上」で打ち出した。

 PS価格は、原料ベンゼンACPやナフサ価格、また為替を前提に、四半期ごとに価格の見直しを行う。今年は、昨年後半からの原油価格上昇に連動し、1Q(1-3月期)にACPが上がったことで、4月の価格改定では値上げとなった。

 しかし、新型コロナウイルスの感染が世界中に拡大したことや、OPECなどの協調減産の混乱により原油価格が暴落したことから、2Q(4-6月期)のACPは1Qから345ドル急落。そのため7月の価格改定では40円以上の値下げとなった。ただ原油価格は、5月に協調減産が再開されたことや中国経済の回復などもあり上昇基調を強めた。それに伴いACPも400ドル以上に値を戻し、3Q(7-9月期)は2Qから78.3ドル上昇する結果となった。

 こうした状況を踏まえ、PSメーカー各社は10月からの値上げを発表。ユーザーへの安定供給を行い、再投資可能な事業とするためにも、今回の値上げ交渉を速やかに決着させていく考えだ。

 一方、PSの国内需要は2Qに前年比20%減と大きく落ち込んだ。コロナ禍の影響で川下製品の需要が停滞したことや、7月からのPS価格の下落を前に買い控えの動きが強まったことが背景にある。それを反映し、2Qの在庫月数は2.3ヵ月分と平常時に比べ大きく積み上がっており、適正在庫に戻すために稼働調整を行う動きもあるようだ。

 こうした中、コロナ禍が落ち着いてきたことや7月の値下げ効果もあり、PS需要は回復傾向にある。7月の内需は包装用途や雑貨・産業用途を中心に伸び、3月以来4カ月ぶりに前年比で上回った。また政府も、8月の月例報告で国内景気の判断を「持ち直しの動きが見られる」と発表しており、年末に向けてPS需要の盛り上がりが期待される。

 とはいえ、コロナ禍は未だ収束のめどが立たっていない。感染者が再び増加傾向となれば消費が落ち込む可能性もあり、今後も先行き不透明な状況が続きそうだ。

 

ポリスチレン 上期国内出荷は前年同期比11%減

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2020年7月15日

室園会長「PSの有用性とリサイクル特性を訴求」

 日本スチレン工業会は14日、定例会見を開催した。新たに就任した室園康博会長(PSジャパン社長)は、「環境問題が高まる中、ポリスチレンが有用であり、リサイクル可能な環境に優しい素材であることをアピールしなければならない」とした上で、「日本プラスチック工業連盟などと協力しながら、リサイクルの仕組みづくりや技術革新に取り組んでいく」と抱負を語った。

 続いてポリスチレン(PS)とスチレンモノマー(SM)の出荷実績について説明を行った。2020年1-6月期のPSの国内出荷は前年同期比11%減の29万2000tだった。室園会長は、「1-3月期は比較的堅調だったが、4-6月期はコロナの影響により国内出荷が減少した。また7月の

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ポリスチレン コロナ禍で厳しい事業環境が継続

2020年7月1日

川下の需要が低迷、7月の値下げ前に買い控えも

 ポリスチレン(PS)は、新型コロナウイルスの感染が拡大した影響で、需要が大幅に減少している。4月の内需は5万1000tと5万tを維持したが、5月の内需は4万3000tと2015年2月以来の低レベルとなった。大型連休による誘導品の稼働日数が低下したことに加え、緊急事態宣言の影響により加工メーカーの操業が落ち込んだことが背景にある。

 用途別に見ても、包装用、工業用、フォームスチレン、雑貨など全ての用途で2桁のマイナスを記録。「巣ごもり消費」の拡大に伴い、食品包装用途など伸びている分野はあるものの、全体をカバーするほどの勢いにはなっていないようだ。製品在庫も、大手メーカーが定修を控え積み増していたこともあり、5月は2.5カ月(4月1.9カ月)と高水準となっている。

 こうした中、コロナ感染が落ち着いてきたことで、5月末に緊急事態宣言、また6月19日には移動制限がそれぞれ解除された。ようやく内需が動き始めることが期待されるが、PSメーカーにとって重荷となるのが、大幅値下げが予定されている7月の価格改定だ。PS価格は原料であるナフサやベンゼンの市況、また為替などの前提条件を加味し四半期ごとに価格の見直しを行っている。

 2Q(4-6月期)にナフサとベンゼンが急落したことから、7月の改定では、

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ポリスチレン 3月の内需は11カ月ぶりにプラス  

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2020年4月22日

コロナ影響拡大、巣ごもり消費も先行き不透明に

 ポリスチレン(PS)は、3月に入り出荷量が増加している。スチレン工業会の発表によると、3月の内需(国内出荷)は前年同月比6%増の5万7400tとなり、昨年4月以来11ヵ月ぶりにプラスとなった。

 用途別に見ても、電機・工業用(同1%減)が

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ポリスチレン 2月の国内出荷は4%減、8カ月連続で減少

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2020年4月8日

 日本スチレン工業会がこのほど発表した需給実績によると、2月のポリスチレン(PS)の国内出荷は、前年同月比4%減の4万9000tで、8カ月連続でマイナスとなった。

 用途別では、包装用が

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ポリスチレン 原料高に対応した値上げ交渉が本格化

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2020年3月11日

需要はやや弱含み、新型ウイルス影響も懸念材料

 ポリスチレン(PS)メーカー3社の原燃料高に対応した値上げが出揃い、4月1日の実施に向けユーザーとの交渉が本格化している。改定幅は、 “ポリスチレン 原料高に対応した値上げ交渉が本格化” の続きを読む

日本スチレン工業会 ポリスチレンの10月の国内出荷は4%減、4カ月連続で減少

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2019年12月5日

 日本スチレン工業会がこのほど発表した需給実績によると、10月のポリスチレン(PS)の国内出荷は、前年同月比4%減の5万6500tで、4カ月連続でマイナスとなった。

 用途別では、包装用が

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日本スチレン工業会 ポリスチレンの1-9月期国内出荷は前年同期比2%減

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2019年10月16日

 日本スチレン工業会が15日に発表した生産出荷実績によると、2019年1-9月期のポリスチレン(PS)の国内出荷は前年同期比2%減の48万2000tとなった。

 同日開催の定例会見で佐藤公会長(PSジャパン社長)は、「3Q(7-9月期)は、国内出荷が

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日本スチレン工業会 PSの1-6月期国内出荷は1%減

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2019年7月17日

 日本スチレン工業会が16日に発表した生産出荷実績によると、2019年1-6月期のポリスチレン(PS)の国内出荷は前年同期比1%減の32万7000tとなった。

 同日開催の定例会見で佐藤公会長(PSジャパン社長)は、「4月の値下げを見越し3月は買い控えで落ち込んだが、4月以降は反動で回復してきている」と総括した。

 輸入品については「1、2月は内外価格差が逆転し輸入品が増加したが、4月の値下げで再逆転し5月は1500tに減少した」とし年間換算では3万8400t(昨年約3万t)との見通しを示した。

 1-6月期の国内出荷を用途別で見ると、

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