クラレファスニング 面ファスナー耐熱タイプでカラー展開

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2018年9月26日

 クラレグループのクラレファスニング(大阪市)は25日、面ファスナー「マジックテープ」耐熱タイプで、カラー展開を開始すると発表した。

 マジックテープ耐熱タイプは、高耐熱性を特長とするPPS(ポリフェニレンサルファイド)繊維を使用。航空機内装用途で要求される難燃性・耐熱性・低発煙性・低毒性を持ち、航空機シート以外に、保温ジャケットなどの産業資材用途でも採用が進んでいる。

 これまでナチュラル(生成り)色のみの展開だったが、ブラック系など濃色のニーズに対応し、今回新たにブラックとグレーの濃色をラインアップに加えることにした。また、その他の色についても別注での対応を開始する。

 マジックテープ耐熱タイプは、250℃×24時間の高温環境下にさらした後も、面ファスナーのくっつく力=係合力(シアー強力)80%以上を保持。バックコート材を使用しておらず、生産工程でのCO2発生量を約30%削減(当社比)した環境にやさしい製品で、今年30周年を迎えた丸岡工場(福井県)で製織・染色される国内生産品である。

 幅展開ではフック側・ループ側ともに最大100mmまで、指定の幅にスリット対応する。想定用途としては、高耐熱性・難燃性が要求される航空機の内装材固定・シート組み立て部材、消防服・飛行服、溶接現場・溶鉱炉などでの作業服、自動車・鉄道・航空機内の結束バンド、防火シャッター、建材内装材のファスニング、家電関係などが考えられる。