三井化学 市原工場で「ルーカント」新設備が営業運転

, , , ,

2021年5月13日

 三井化学は12日、市原工場(千葉県市原市)内に炭化水素系合成油「ルーカント」の新プラント(年産2万t)を建設し、4月から営業運転を開始したと発表した。これにより、岩国大竹工場(山口県和木町)と市原工場の2拠点供給体制となり、世界の旺盛な需要に対応するとともに不測の事態の事業継続性を強化する。

市原工場で営業運転を開始した「ルーカント」 新プラント

 「ルーカント」は、同社が世界で初めて商品化した高性能炭化水素系合成油。粘度の温度依存性が小さく、剪断安定性・熱化学的安定性に優れているなどの特長をもつ。それらの特長から、極めて高品質が求められる自動車ドライブラインのギア油、工業用潤滑油やグリースなどの粘度調整剤として採用。主要な自動車メーカーや潤滑油メーカーに認証されており、低環境負荷ニーズの高まりの中、省燃費や長寿命に貢献するものとして世界的に需要の増大が見込まれている。

 三井化学は、潤滑油添加剤パッケージ最大手のルーブリゾールとの戦略提携を行っており、両社で潤滑油市場での「ルーカント」事業のさらなる拡大と成長を図る。また、三井化学独自の取り組みとして、エラストマー、エンプラ改質用途など、機能性液状ポリマーとしての積極的な市場・用途開発に取り組んでいく考えだ。

三井化学 モビリティ領域強化 2工場で生産設備を新増設

, , , ,

2018年8月27日

 三井化学は24日、炭化水素系合成油「ルーカント」の市原工場内へのプラント新設と、高機能エラストマー「タフマー」のシンガポールでの生産能力増強の計画を明らかにした。両事業の拡大を図り、同社が成長3領域の一つに位置づけるモビリティ領域を強化するのが狙い。

 モビリティ事業本部の佐藤幸一郎常務執行役員は「重合系の製品は投資額が大きいこともあり、設備増強が進んでいなかったが、モビリティ領域は

このコンテンツを閲覧するにはログインが必要です。お願い . あなたは会員ですか ? 会員について