三菱ケミカルホールディングス アクセラレータープログラム、参加6社を決定

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2021年5月20日

 三菱ケミカルホールディングス(MCHC)は19日、北米最大のスタートアップインキュベーターであるグリーンタウン・ラボ(GL)と、「The KAITEKIチャレンジ」の参加企業として革新的なチャレンジに取り組む先進的スタートアップ六社を選出したと発表した。

 「The KAITEKIチャレンジ」は、MCHCがGLと共同で立ち上げたアクセラレータープログラムで、日常生活における持続的な消費を可能とするソリューションに焦点を当てている。代替たんぱく質、プラスチックおよびパッケージング分野をテーマにスタートアップを募集しており、35カ国115社の応募があった。今後、同プログラムを通して選出した6社を支援し、MCHCグループ企業との協業に向けたパートナーシップを深めていく。

 具体的には、MCHCグループ企業との協業推進ならびにMCHC経営陣との対話、GLのネットワークと支援体制へのアクセス、助成金2万5000ドル(株式の希薄化を伴わない)、協業を深めるため双方合意のうえで株式出資検討などを行う予定。

 MCHCのCIO&CTOのラリー・マイクスナー氏は「私たちは、この6社の素晴らしいスタートアップ企業とグリーン・ラボと共に新しい事業価値を創造していくことで、持続可能な消費を可能とする社会の実現に貢献できることを非常に嬉しく思う」とコメントしている。

 なお、4月15日に開催した「The KAITEKIチャレンジ」のキックオフイベントの模様は(https://vimeo.com/537750435)で視聴できる。

 

三菱ケミカルホールディングス 米でのMMAモノマーとMAA生産を終了 

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2020年11月5日

 三菱ケミカルホールディングス(MCHC)は4日、三菱ケミカルの米国子会社ルーサイト社のテキサス州にあるボーモント工場でのMMA(メタクリル酸メチル)モノマーとMAA(メタクリル酸)の生産を終了し同工場を閉鎖すると発表した。生産終了予定日は、来年2月28日。ボーモント工場は1992年に操業を開始、MMAモノマーやMAAの製造を担い年産13.5万tの生産能力をもつ。

 MCHCはMMA事業のリーディングカンパニーとして、世界各地域に3製法の生産拠点をもち、需給や原料動向に応じたサプライチェーンの強化を行っている。事業競争力の強化と供給体制の最適化を図るため、今回、ボーモント工場での生産終了と工場閉鎖を決定した。

 MMAモノマーは、自動車のランプカバーや看板、水族館の水槽、建材、塗料などに使われるアクリル樹脂の原料で、MAAは塗料や接着剤、合成ゴム、コンクリート混和剤などの原料として使用されている。

 なお、同日に発表した2021年3月期第2四半期連結業績の通期業績予想の中で、同工場設備の減損損失や停止関連費用として、約240億円を織り込んでいる。

三菱ケミカルホールディングス 次世代情報通信基盤構想、フォーラムに参加

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2020年4月17日

 三菱ケミカルホールディングス(MCHC)は16日、次世代情報通信基盤の定義と構築を目指す団体「IOWNグローバルフォーラム」に参加すると発表した。素材メーカーとして初参加となる。

 IOWN(アイオン:イノベーティブ・オプティカル&ワイヤレス・ネットワーク)構想は、NTTが提唱する、スマートな世界を実現する最先端の光関連技術と情報処理技術を活用した次世代情報通信基盤構想。

 NTTは、IOWN構想をオープンイノベーションで実現するためにインテル、ソニーとともに団体「IOWNグローバルフォーラム」を発足し、世界の各業界先進企業を対象に参加メンバーを募っている。同フォーラムは、2024年に仕様決定、2030年の商用化を目指し、今月から本格的に活動を開始する。

 MCHCは、2030年に向けた次期中期経営計画の基本方針として「KAITEKI Vision 30(KV30)」を掲げ、社会課題の解決をグローバルに主導するソリューションプロバイダーを目指している。KV30では、次世代高速通信ソリューションや半導体ソリューションなどによるデジタル社会基盤、ヒト・ロボット共生空間ソリューションによる人快適化、予防医療やプレシジョンメディシンなどによる医療進化などを成長事業領域に位置づけている。

 今後、MCHCは同フォーラムの活動を通して、ソリューションの提供に取り組むことで、KV30の実現を目指すとともに、IOWN構想とスマートな世界の実現に貢献していく考えだ。

三菱ケミカルHD クオリカプスを三菱ケミ傘下に移管

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2020年3月13日

 三菱ケミカルホールディングス(MCHC)は12日、連結子会社のクオリカプス(奈良県大和郡山市)を、今年7月1日付で三菱ケミカル(MCC)に移管すると発表した。

 クオリカプスは現在、MCHCの連結子会社である生命科学インスティテュート(LSII)の傘下にあり、医薬品・健康食品用カプセル、製剤機器などの開発・製造・販売を行っている。日米欧の3拠点を軸に展開するグローバル企業であり、2013年にMCHCの連結子会社となった。

 今回の決定により、同事業をMCCの高機能化学部門へ移管し、相互のリソースを活用した製造技術の強化や素材開発を促進するとともに、各事業部門との連携により営業力を強化することで、世界のカプセル市場に対して、より付加価値の高いソリューションを提供していく考えだ。

 クオリカプスは、2014年4月のヘルスケア事業を担うLSII発足時から同社の事業会社として、高品質・高機能のハードカプセルを提供。長年培ってきたカプセル製造技術のノウハウを活用した製剤機器の開発や技術サービスを通じ、MCHCグループのヘルスケアソリューション領域の成長に貢献してきた。

三菱ケミカルHD