クラレ 人工皮革クラリーノ、レノボPCの天板に初採用

, , , ,

2022年6月29日

 クラレはこのほど、人工皮革「クラリーノ」がレノボ・ジャパンのノートブックPC「ThinkPad Z13」の天板に採用されたと発表した。「クラリーノ」が、レノボPCに採用されるのは初となる。

クラリーノが採用されたレノボ「ThinkPad Z13」

 レノボでは、ノートブックPCの性能やデザイン性に加え、環境への意識も高いユーザーに向けた新しい「ThinkPad」の製品開発を進めてきた。今回、クラレが開発した再生プラを原料とする環境対応型の「クラリーノ」が、レノボの商品企画コンセプトとマッチしたことから、フラッグシップモデルであるZシリーズへの採用に至った。

PC天板に採用された「クラリーノ」

 環境対応型「クラリーノ」の特長として、ベースとなるマイクロファイバー不織布には回収したペットボトルを原料とする再生PET樹脂を使用(マイクロファイバーのリサイクル原料比率95%以上)していることや、高い堅牢性をもつ「ThinkPad」ブランドの天板に求められる耐傷性、耐摩耗性、耐薬品性、良好な型押し加工性などの機能性を有しながら、美しい表情を生み出す表面のシボ(凹凸)加工などが挙げられる。

クラレ 人工皮革製シューズ、米誌の画期的発明に選出

, , , , , ,

2022年2月7日

 クラレはこのほど、同社が製造販売する人工皮革「クラリーノ」を採用した、医療従事者向けシューズ「Clove Sneaker」が、米TIME誌の「THE BEST INVENTIONS OF 2021」に選出されたと発表した。TIME誌は独創性、創造性、影響力などの観点から、100の画期的な発明を毎年選出している。

 「Clove Sneaker」は、

このコンテンツを閲覧するにはログインが必要です。お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

クラレ 人工皮革「クラリーノ」製品、国内外で値上げ

, , ,

2021年3月30日

 クラレは26日、人工皮革「クラリーノ」について、4月1日出荷分から国内向けおよび海外向け価格を値上げすると発表した。対象製品は、人工皮革「クラリーノ」全製品(ランドセル、靴、ボール、手袋、インテリア、産業資材などの全用途)で、改定幅は「10~25%アップ」となっている。

 安定生産・供給を図るための設備維持、更新費用などが高騰。これにより製造コストが上昇しており、自助努力によるコスト吸収の範囲を超えるものとなっている。こうした中、同社は、安定供給を維持するために、今回の値上げを決定した。

 

クラレ NISSHAと共同で「クラリーノ」の成形技術を開発

, , , ,

2019年12月23日

 クラレは20日、NISSHA(京都市)と共同で、人工皮革「クラリーノ」を使用した「マテリアルインサート」として、「『マテリアルインサート』with『クラリーノ』」を開発し、両社の販売チャネルを通じて販売を開始すると発表した。

立体的な造形にも対応できる
立体的な造形にも対応できる

 「クラリーノ」は高級感がありながら、機能性やメンテナンス性に優れたクラレの人工皮革。「マテリアルインサート」は布や木など素材の持つ触感や特性を、そのまま活用することが可能な、NISSHAのインサート成形技術である。光透過やタッチスイッチなどの機能付加にも対応できる。

 NISSHAの持つ高度な印刷・成形技術と、「クラリーノ」の持つ素材特性のコラボレーションにより、高い質感と信頼性、美しさを兼ね備えた「『マテリアルインサート』with『クラリーノ』」が生まれた。これにより、「クラリーノ」を自由な形状にインサート成形することができる。

 複雑で立体的な造形や機能付加にも対応し、シームレスかつスタイリッシュなデザインと設計に貢献する。主な対象市場として、CASEの潮流の中で、シームレスな内装や新たなユーザーインターフェースへの需要が高まっている、自動車などのモビリティ、ライフスタイルに調和する外装が求められている、コンシューマー・エレクトロニクスなどを想定している。

クラレ 国際バレーボール連盟の公式球に「クラリーノ」

, ,

2018年11月21日

 クラレはこのほど、ミカサのバレーボール「V200W」の表皮素材として、同社が製造・販売する人工皮革「クラリーノ」の採用が決定したと発表した。

 V200Wは今月16日にメキシコのカンクンで開催された第36回国際バレーボール連盟(FIVB)世界総会で発表された公式試合球の最新モデル。2008年の北京オリンピックから使われ始めた「MVA200」の後継モデルとして、2019年のFIVBワールドカップでデビューする予定だ。

 V200Wに採用されるクラリーノの特長は、①スポンジ状の風合いをもつマイクロファイバー不織布層に、発泡層をもつポリウレタン表皮を重ねた「二重クッション構造」で、ソフト感と柔らかさを実現②ボール表面にディンプルシボ(凹加工)を施し、さらにフラット面にも微細なシボを付与した「マルチパターン構造」により、ボールの飛行安定に貢献③ボール表面のナノ・バルーン シリカコーティング加工により、汗濡れなどで生じる競技中のボールの滑りを抑制し、ボールのコントロール性を大幅に向上させること。

 クラレとミカサとの協業の歴史は長く、両社の取り組みのはじまりは1967年まで遡る。以来両社は、バレーボール用表皮素材を共同で開発してきた。2008年には、両社で共同開発を行ったクラリーノが、FIVB公式試合球MVA200に採用された。バレーボール用表皮素材として高い評価があり、今回の最新モデルにも、引き続き採用されることが決定した。