【夏季特集】プライムポリマー

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2022年8月10日

代表取締役社長 藤本健介氏

ポリオレフィンは差別化に注力、MRとバイオマスで環境貢献

 ━ポリオレフィンの事業環境について、まずはポリエチレンの状況は。

 ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)の動向はその国内需要(国産レジン+輸入レジン+輸入製品)で見ているが、高密度PE(HD)の今年3月までの12ヵ月移動平均は、121万3000t、前年度比(2020年度比)で100%、コロナ禍前の19年度比で93%だ。国産レジンだけで見ると68万7000t、前年度比で102%、19年度比で97%。HDはコロナ禍前と比べるといずれもややマイナスとなっている。理由の1つは20年から始まったレジ袋有料化だ。レジ袋の減少に伴い、数ポイント程度落ち込んでいる。

 一方、直鎖状低密度PE(LL)と低密度PE(LD)を合計した内需は、202万2000t、前年度比で105%、19年度比で99%と、ほぼコロナ前にまで回復している。国産レジンのみでは129万4000t、前年度比で105%、19年度比で102%だった。LLやLDは

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◇この人にきく◇ プライムポリマー社長 藤本健介氏

2020年4月17日

確固たる事業基盤を持つ差別化POの主導的企業を追求

 2005年に三井化学と出光興産のポリオレフィン(PO)事業を統合し誕生したプライムポリマーは、創立15周年を迎える。同社が創業以来掲げる〝プライムソリューションパートナー〟には、卓越した=プライム=製品・技術・サービスを安定的・持続的に顧客に提供し、信頼されるパートナーとなる、目指すべき姿に思いを込めた。

藤本健介社長 
藤本健介社長

 節目となる今年、新たな企業理念と長期ビジョンを定め、2030年の目標へと一歩を踏み出した。貿易問題にプラスチックごみ問題、コロナショックと事業環境が激変する中でどう舵取りをするのか、創業期から同社に携わり、就任2年目の藤本社長に、人材・開発を焦点に経営戦略を聞いた。

━ このたび、2030年に向けた長期ビジョンを策定されました。

 藤本 当社は4月に創立15周年を迎えることもあり、昨年から約1年を掛け、経営層を中心に議論を交わしてきた。2015年の10周年の際は、若手・中堅社員に10年後のありたい姿を考えてもらったが、それに経営サイドが呼応する形で今回、15周年を機に、企業理念と長期ビジョンを改めて見直した。

━ 長期ビジョンでは何を目指されますか。

 藤本 長期ビジョンでは、10年後のありたい姿として会社軸と社員軸を設け、それぞれの目標を掲げた。会社軸では「確固たる事業基盤を持つ差別化POのリーディングカンパニー」を追求し、社員軸では「働きがいのある魅力的な会社」を目指していく。

 目標達成に向けた具体策のために、

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