三菱ケミカルグループなど 乳酸菌が暑熱下での家畜の生育阻害を抑制

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2024年2月2日

 三菱ケミカルグループ、理化学研究所、北里大学らの共同研究グループはこのほど、熱安定性の胞子をもつ有胞子性乳酸菌の経口摂取が、暑熱条件下での動物モデルの生育阻害を抑制すること、さらにその作用機序の一端を明らかにした。

 地球温暖化は生命への

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ダイセルと金沢大学 可視光でCO2をCOに光還元

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2023年12月14日

 ダイセルと金沢大学の共同研究グループはこのほど、爆轟(ばくごう)法で合成したナノダイヤモンドを基軸にした固体触媒を開発し、可視光の照射で生成する電子によりCO2をCOへ還元させることに成功した。

可視光でCO2をCOに光還元

 太陽光に6%程度

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都立大など CR可能な高機能バイオポリエステルを開発

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2023年10月11日

 東京都立大学大学院と大阪産業技術研究所の共同研究グループは、JST(科学技術振興機構)の戦略的創造研究推進事業を通じ、非可食の植物資源から、分解・ケミカルリサイクル(CR)が可能で、汎用プラスチックより柔軟かつ強度に優れるバイオベースポリエステルの開発に初めて成功した。同大学院理学研究科の野村琴広教授らの研究チームと、同研究所森之宮センター物質・材料研究部の平野寛部長らの研究チームによる成果。

バイオベースポリエステルの基本構造。右上の写真は調製したフィルム。この種のポリマーは定量的なケミカルリサイクルが可能(アルコールとのトランスエステル化)。右下図は、今回開発した植物油とグルコースなどから誘導されるバイオベースポリエステルの基本構造

 分解・CR可能な

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金沢大学 マルチマテリアル成形品を発泡分解、MRに貢献

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2023年9月25日

 金沢大学理工研究域フロンティア工学系の瀧健太郎教授らの共同研究グループは、物理発泡によるマルチマテリアル成形品の分解に成功した。

CO2の含浸圧力10MPa、温度80℃の条件下でCO2を含浸させたのち、130℃に加熱することでアルミニウム合金とガラス繊維強化ポリカーボネートプラスチックの界面にCO2の気泡が生じ、最大結合強度が50%低下した。右の画像は、X線CTにより撮影された試料の断面。アルミニウム合金とポリカーボネートの界面に濃い青色の領域(CO2の文字の下付近)が気泡になる。気泡ができることで金属とプラスチックの接触面積が減少し、容易に分解できるようになる

 マルチマテリアル成形品とは、金属とプラスチック、

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東大など ナノスケール凹凸ガラスで耐熱・超親水性実現

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2021年4月19日

 東京大学と産業技術総合研究所(産総研)、物質・材料研究機構の共同研究グループはこのほど、ナノメートルスケールの凹凸を施した「ナノすりガラス」を開発した。超親水性を150℃で1日程度維持でき、高温での印刷が必要な有機半導体でも、良質な単結晶薄膜を大面積製造することが可能となった。

 有機半導体は印刷により高品質な結晶性薄膜を得られるが、そのためには半導体インクが均質に漏れ拡がる親水性の基板が必要だ。親水性は水の濡れやすさを指し、親水性が高いと表面に付いた水が薄く拡がって膜状になる。一般的に、親水性表面は親水性化学種・化合物コーティング、UV光照射、プラズマ処理などにより得られるが、汚損により親水性は低下し、継続的な維持は困難だ。

 今回、物質表面のわずかな凹凸と表面の濡れ性の関係に着目し、一般的なガラスの表面を弱酸性の炭酸水素ナトリウム水溶液、80℃で処理し、ナノメートルスケールの凹凸(1㎚程度)を形成。マイクロメートルスケールの凹凸機械加工の「すりガラス」に対し、「ナノすりガラス」と命名した。表面の水接触角は3度以下の超親水性を示し、150℃の高温下で1日程度維持した。

一般的な親水性処理では熱などで表面化学種が劣化するが、ナノすりガラスは表面の凹凸構造による親水性のため、熱による親水性の劣化は少ない。今回、150℃でのインク印刷で、n型有機半導体薄膜を1㎝角以上の大面積(従来法の約50倍)で製造することに成功した。できた半導体膜を転写法でデバイスにし電気的特性を評価したところ、優れた電子輸送性能を示すことが確認できた。

 超親水性ナノすりガラスは低環境負荷なプロセスで製造でき、表面平滑性に優れ、十分な透明性をもつ。低コスト・フレキシブルエレクトロニクス用の基板に利用するほか、親水性表面による高い防汚性を生かした水アカ防止など、様々な分野での利用が期待される。