日本化学会 23日から化学フェスタ、ノーベル化学賞解説も

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2018年10月22日

 日本化学会は「第8回CSJ化学フェスタ2018」を23~25日の3日間、タワーホール船堀(東京都江戸川区)で開催する。

 同化学フェスタは「産学官の交流深耕」と「化学の社会への発信」を趣旨として2011年から開催されており、昨年は3000人を超える参加者があった。8回目となる今回も、研究に必要な基礎知識・スキルから、最先端の研究や話題の科学トピックスまで、幅広い講演が多数企画されている。

 初日の23日(午前10時40分~正午)には、フランシス・アーノルド博士ら3氏が受賞した今年度のノーベル化学賞を、わかりやすく解説する講演会を予定。「ノーベル化学賞2018『進化分子工学』~進化によるものづくり~」と題し、産業技術総合研究所の宮崎健太郎研究グループ長が「進化」をテーマに講演を行う。

 同氏は、受賞者のひとりアーノルド博士の研究室で過ごした3年間(1997~2000年)を振り返り、そこで垣間見た「進化」が「工学」へと昇華する瞬間を語る。なお、CSJ化学フェスタは、参加費が有料の「フェスタ企画」と、先の「ノーベル化学賞解説講演」などが行われる無料の「公開企画」で構成されている。

 いずれも事前登録はすでに終了しているが、聴講希望者は当日会場での参加登録が可能とのこと。詳細は専用ウェブサイト(http://www.csj.jp/festa/2018/)まで。