旭化成 換気によるコロナ感染拡大防止、千代田区と協定

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2021年12月7日

 旭化成は6日、東京都千代田区と換気による新型コロナウイルス感染症拡大防止に関する連携協定を今月15日に締結すると発表した。

CO2センサー

 千代田区独自の取り組みである「千代田区新しい日常店」に設置したCO2センサーを活用し、認証店の換気管理を推進することで新型コロナの感染拡大防止を目指していく。また連携協定の締結に伴い、換気管理が行われている店舗の情報を広く一般に向けて発信する「換気OKキャンペーン」を実施する。

 CO2センサーで密閉・密集の状況をモニタリングすることにより、適切な換気を管理できることは広く知られている。千代田区は昨年8月からコロナ対策を講じている飲食店などを支援するため独自の認証制度を作成。今年5月からは認証店への感染拡大防止の取り組みを支える活動の一環として、旭化成のCO2センサーを無償配布し換気管理を推奨している。

CO2センサーと接続する無償アプリ「換気View」

 今回のキャンペーンにおいて旭化成は、CO2センサーから得られるCO2濃度の情報を、飲食店利用者が相互利用できるサービスを提供。スマホに無償アプリ「換気View」をインストールし、店内に設置したCO2センサーと接続することで、CO2濃度が確認できる。

 さらにCO2濃度が1000ppm以下の場合のみ画面に表示される換気OKボタンをタッチすることで、店舗の換気情報をアプリ内のCO2マップに共有。センサーから離れていても飲食店のCO2濃度を事前に確認でき、換気管理ができている店を選択することが可能だ。CO2マップの機能は今月13日にリリースを開始、キャンペーンは来年の3月末までを予定している。

CO2センサー アプリ内CO2マップ

旭化成 3密見える化ソリューション、千代田区へ提供

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2021年5月28日

 旭化成はこのほど、東京都千代田区における新型コロナウイルス感染症拡大への対策として、3密(密閉、密集、密接)の状況を見える化するソリューションを同区に対し提供すると発表した。千代田区は旭化成のCO2センサーを「千代田区新しい日常店」に配布する。

CO2センサーと「換気 View」アプリ
CO2センサーと「換気 View」アプリ

 CO2センサーで密閉・密集の状況をモニタリングすることにより、適切な換気を管理できることが広く知られている。同社は昨年より、新型コロナ対策として、自社のCO2センサーを活用した「3密見える化ソリューション」の実証実験を飲食店や官公庁と共同で行ってきた。今回、千代田区の「疫学的なエビデンスに基づいた感染予防対策を講じていく」という方針に、CO2濃度を指標とした換気管理のための技術が貢献できることからCO2センサーが採用された。

 同社のCO2センサーは、スマートフォンやタブレットなどのスマートデバイスと組み合わせることで、周囲のCO2濃度を表示。バッテリー駆動で約1年間作動し、スマートデバイスに専用アプリケーション「換気View」をインストールすれば簡単に無線接続でき、だれでもCO2濃度を参照できる。本体には配線がなく、工事不要でどこにでも設置可能で、状況に応じて再配置することも容易だ。

 アプリケーションは標準版(無償)とPRO版(有償)の2つ。標準版は室内のCO2濃度をリアルタイムに表示し、ユーザーが換気の必要性を判断できる。PRO版はiPadでのみ作動し、CO2濃度と湿度を参照でき、CO2濃度が設定値を超えた時に画面表示やアラーム音で換気を促すほか、設定したメールアドレスにアラートメールを配信する機能もある。

 千代田区は「千代田区新しい日常店」の取り組みに応じた独自の認証レベルを設定。同社はCO2センサーをクラスⅡの約200店舗に配送し、今月末にはクラスⅠの約100店舗にも配布する。また、飲食店などに対し有償版の「換気View Pro」を9月末まで無償で提供する。なお、千代田区では今年度、計500台のCO2センサーを飲食店などに配布する計画だ。

CO2センサーと専用アプリの設置例
CO2センサーと専用アプリの設置例