SEMI 今年のファブ投資は減少の見通し

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2019年3月20日

 マイクロ・ナノエレクトロニクス製造サプライチェーンの国際工業会であるSEMI(米カリフォルニア州)はこのほど、今年と来年の半導体前工程ファブ装置の世界市場の予測を発表した。

 メモリー分野の減速により、今年は前年比14%減の530億ドルと4年ぶりに減少となるが、2020年は急速に回復し、同27%増の670億ドルに達し、過去最高を更新する見込みだ。

 投資額に対するメモリー分野のシェアが非常に大きいため、メモリー市場に何らかの変動が生じると、その影響が装置投資額全体に影響を及ぼすことになる。

 過去2年間、メモリー分野の年間の装置投資額は、全装置市場の約55%を占めていた。しかし、この割合が今年は45%に減少し、来年には再び55%へ上昇することが予想されることから、今年は減少、来年は回復との予測となった。

 半年ごとのファブ装置の投資額を見ると、高水準の在庫と需要の軟化により、昨年後半のDRAMとNAND(3D NAND)の投資額減少が予想以上であったため、メモリー分野の装置投資額全体は前期比14%減となった。

 この減少傾向は今年前半まで続くと予想され、今年の前半のメモリー分野は同36%減となるが、後半には同35%増となる見込みだ。

 一方、メモリー分野のファブ投資額は、今年後半には回復するものの、1年を通じては、昨年の最高記録に対して前年比30%減となることが明らかになった。

 ファブ装置の投資額で、メモリー分野に次ぐのがファウンドリ(IC製造受託)分野。過去2年間の投資額全体に占める割合は、年間25~30%の範囲だった。今年と来年の年間シェアも、安定してほぼ30%を維持すると予想される。

 ファウンドリ分野のファブ装置投資額は、メモリー分野に比べて変動が小さいのが通常だが、市場のシフトの影響をまったく受けないわけではない。例えば、メモリー分野の投資が減少した後、ファウンドリ分野のファブ装置投資額も、昨年後半には前期比13%減少している。