旭化成 塩酸を値上げ、4月1日から「8円/kg以上」

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2023年3月27日

 旭化成は24日、塩酸について4月1日出荷分から「8円/kg以上」値上げすると発表した。

 塩酸事業では製造設備の維持・補修費などが年々上昇していることに加え、原燃料および物流コストが高騰していることもあり、事業採算が著しく悪化している。こうした中、同社は、生産および物流コストの削減・効率化に継続的に取り組んできたものの、今後、国内で安定供給ならびに事業継続を行うためには、価格改定が不可避であると判断した。

クレハ 塩酸を8円/kg以上値上げ、事業収益が大幅悪化

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2023年2月28日

 クレハは27日、塩酸の価格を3月20日出荷分から1㎏当たり8円以上値上げすると発表した。

 原燃料の高騰や製造、物流コストの増加で事業収益が大幅に悪化。今後も設備の維持・更新や物流2024問題への対応など、さらなるコスト上昇が想定され、自助努力のみではこれらのコストを吸収することは困難な状況にある。今後も可能な限りコスト削減に努めるが、安定供給体制を維持するためには事業収益の改善が必須であると判断し、価格改定を行うこととした。

東ソー 塩酸を来月値上げ、用役費など高騰で採算是正

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2023年1月24日

 東ソーは23日、塩酸を2月21日出荷分から「8円/kg以上」値上げすると発表した。

 同社はこれまで、対象製品の事業採算性改善に向けて様々なコスト削減策を実施してきた。しかし、ユーティリティコスト、物流費、設備の維持・更新および修繕費など、塩酸の製造・販売に関わるコストは大幅に上昇しており、事業採算が著しく悪化している。こうした状況下、国内需要に対し安定生産・安定供給を継続するためには、価格改定が必要と判断した。

 

昭和電工 塩酸を7月から値上げ、電力コストなどが上昇

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2022年5月26日

 昭和電工は25日、塩酸を7月1日納入分から値上げする、と発表した。改定幅は「5円/kg以上」。

 塩酸を取り巻く事業環境は、昨今の原油高を背景とした急激な電力コストや輸送費などの上昇に伴い、厳しい状況が続いている。同社は、製造原価の低減や物流の効率化などによるコストダウンに努めてきたが、製品の安定供給体制を維持するためには、値上げせざるを得ないと判断した。

東亞合成 塩酸を来月から値上げ、安定供給の維持図る

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2021年9月28日

 東亞合成は27日、塩酸を10月1日出荷分から値上げすることを決め、需要家との交渉に入ると発表した。改定幅は「5円/kg以上」。

 経年に伴う製造設備・貯槽の維持補修費用の増加や、車両・船舶など輸送コストの上昇が、同製品の利益を圧迫している。同社では、生産効率化や物流合理化によるコスト削減に注力してきたが、自助努力による吸収は難しいことから、適正品質の製品を安定供給していくためには、製品価格の是正が必要だと判断した。

旭化成 塩酸を値上げ、来月18日から「6円/kg以上」

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2021年9月28日

 旭化成は27日、塩酸を10月18日出荷分から「6円/kg以上」値上げすると発表した。

 用役費や物流費の上昇に加え、製造および貯蔵設備の維持・更新費なども増大するなど、塩酸を取り巻く事業環境の急変に伴い、事業採算性は悪化している。

 こうした環境下、同社は徹底した合理化や効率化に取り組んできたが、自助努力の範囲を大きく超えていることから、今後、国内で安定供給を継続するためには価格改定が不可避と判断した。

トクヤマ 塩酸を10月1日から値上げ、採算是正を図る

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2021年9月3日

 トクヤマは2日、塩酸について10月1日出荷分から値上げすることを決定し、商社および需要家などとの交渉に入ると発表した。改定幅は「6円/kg以上」。

 長年にわたる市況軟化と物流費の上昇、製造設備や出荷設備の維持・更新の投資増大により、事業採算が悪化している。こうした中、同社は、今後も安定稼働と安定供給を維持していくにあたり、自社の合理化努力のみでコスト上昇を吸収することが困難と判断し、今回の値上げを決定した。

東ソー、塩酸を値上げ 安定供給継続のため採算改善図る

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2021年8月24日

 東ソーは23日、塩酸について9月16日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「5円/kg以上」。

 同社は、生産や物流コスト削減・効率化に継続して取り組み、安定供給に努めてきた。しかし、物流費、設備の維持・補修費などの高騰により、事業採算は悪化し、自助努力のみでの吸収は困難な状況にある。同社は、今後も安定供給を継続するために、今回、値上げの実施を決定した。

 

クレハ 塩酸を来月1日から値上げ、コスト増に対応

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2021年6月22日

 クレハは21日、塩酸について7月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「5円/kg以上」。

 同社の塩酸事業は、製造・保管・出荷設備の維持・更新のための費用や物流費の増大により、収益が大幅に悪化している。こうした中、同社は、今後も安定供給体制の維持とコスト削減に努めていくものの、自助努力のみでは現状の厳しい事業採算水準を脱することは困難であると判断し、今回の値上げを決定した。

住友化学 塩酸を値上げ、補修費などコスト上昇に対応

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2021年6月1日

 住友化学はこのほど、塩酸について6月1日からの値上げに向け需要家との交渉に入る、と発表した。改定幅は「5円/kg」。

 塩酸は、製造設備や中継タンクの高経年化に伴い補修費が年々増加しているほか、安定輸送のための車両・船舶更新や人件費の上昇により物流費も高騰している。こうした中、同社は様々なコスト削減に取り組んできたが、自助努力だけでこれらの増加費用全てを吸収することは困難と判断し、安定供給を継続するためにも、今回の値上げを決定した。