宇部興産機械 4月にUBEマシナリーに商号を変更

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2022年1月13日

 宇部興産グループの機械事業の中核会社、宇部興産機械(山口県宇部市)は、今年4月1日に商号を「UBE(ユービーイー)マシナリー」に変更する。

 同社は「宇部新川鉄工所」として1914年に創業し、その翌年に発足した宇部興産の事業所としての時代を経て、1999年に宇部興産100%子会社として分社され、現在の社名となった。

 宇部興産機械は、昨年12月に臨時株主総会を開催。宇部興産が今年4月に「UBE(ユービーイー)」に商号を変更することに合わせ、宇部興産機械の社名にUBEを冠し、新しい商号とすることを決定した。

宇部興産機械 大型電動射出成形機を販売、型締力1600t

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2021年12月3日

⼤型電動射出成形機「emⅢ」シリーズ(写真は1300emIII)

 宇部興産グループにおける機械事業の中核会社・宇部興産機械はこのほど、省スペース・低床化を実現した射出成形機「emⅢ(イーエムスリー)」シリーズに、型締力1600tサイズの大型機を開発し、販売開始した。

 同シリーズは型締構造が2プラテン式の電動射出成形機で、昨年1月の販売開始以来、国内外の顧客から好評を得ている。これまでの型締力1050t、1300tに加えて、さらに大型の1600tへラインナップを拡充した。

 同シリーズの特長として、①カーボンニュートラルに貢献する省エネ性能の実現と水溶性塗料採用による環境負荷低減、②業界最速のドライサイクル、③コンパクトな機長、④アクセスしやすい低床設計、⑤IoT対応のMAC‐IX制御装置、が挙げられる。これらの優れた特長により、自動車、二輪、家電、産業資材、住宅設備など、幅広い業種の顧客の生産活動に、より一層貢献していく。

宇部興産 電動トグル式射出成形機、大型機の販売開始

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2021年1月20日

 宇部興産グループで機械事業の中核会社である宇部興産機械はこのほど、電動トグル式射出成形機「HH(ダブルH)」シリーズに、型締力1300tサイズの大型機を開発し販売を開始したと発表した。これまでは中型機のみだったが、1000t以上の大型機へ展開することで、同シリーズの優れた性能を幅広い顧客に提供することが可能となった。

 同シリーズは、宇部興産機械が昨年8月に吸収合併したU‐MHIプラテック(旧三菱重工プラスチックテクノロジー)と共同開発し、2018年に販売開始した融合機。型締力350tから850tまでの中型機六種類のラインアップだったが、その後さらに技術開発を重ね、宇部興産機械が最も得意とする大型機にも展開した。自動車、二輪、家電、産業資材、住宅設備など、国内外の幅広いニーズに応える商品群が揃ったことで、顧客の生産活動により一層貢献することが期待される。

 新製品の主な特長としては、①従来機より15%短縮した業界最速のドライサイクル、②業界最小となる12mの機長を実現、③可塑化性能を従来機より20%向上、などが挙げられる。また、オプションとして、④高付加価値・高機能化成形技術の「DIEPREST」、金型ガス抜き成形技術の「AIRPREST」を進化させより多くの製品に展開、⑤IoT対応のMAC‐IX制御装置を標準搭載し、独立二画面の抜群の操作性、カード・セキュリティ機能を向上、などの実現が挙げられる。

HHシリーズ 1,300t大型機
HHシリーズ 1,300t大型機

 

宇部興産 射出成形機事業の再編を完了、名古屋事業所が操業

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2020年8月4日

 宇部興産は3日、グループ機械事業の中核会社である宇部興産機械が、射出成形機事業再編の一環として、子会社のU‐MHIプラテック(U‐MHIPT)およびU&Mプラスチックソリューションズ(UMPS)を8月1日に吸収合併したと発表した。

UBE MACHINERY INC.(米国ミシガン州)
UBE MACHINERY INC.(米国ミシガン州)

 また、U‐MHIPTが、名古屋市港区に建設していた新工場は同日に宇部興産機械の「名古屋事業所」として操業を開始。加えて、北米子会社のUBE MACHINERYも同日、U‐MHI PLATECH AMERICAを吸収合併している。

 宇部興産機械は、2017年に三菱重工より85%の株式を譲り受けたU‐MHIPTと共に、それぞれの持つ技術力、商品ラインアップ、販売・サービス網を融合することで、射出成形機のグローバル市場での事業拡大に努めてきた。

宇部興産機械 名古屋事業所(2020年8月1日操業開始)
宇部興産機械 名古屋事業所(2020年8月1日操業開始)

 一方で、射出成形機事業を取り巻く環境は、国内外ともに厳しさを増しており、グローバル市場でのさらなる事業拡大のためには、製品開発・製造・サービスを一段と強化し、顧客へ新たな価値を提供することが求められている。 こうした中、U‐MHIPTが名古屋市中村区より同市港区へ建設を進めていた新工場が操業開始するのに合わせ、宇部興産機械の「名古屋事業所」として再編を実行した。

 宇部興産機械グループは、北米を含めたグローバルでの効率的な生産体制を構築したことにより、満足度の高い製品・サービスを世界の顧客に届け、射出成形機市場でのプレゼンスの向上と事業拡大を目指していく。

宇部興産 日立子会社から化学機器事業の承継が完了

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2020年7月3日

 宇部興産はこのほど、同社グループ機械事業の中核会社・宇部興産機械が、日立プラントメカニクスから産業プラント用機器事業のうち、化学機器の製品・アフターサービス事業の承継を完了したと発表した。

反応器(化学反応を行わせるための装置
反応器(化学反応を行わせるための装置

 以前より製作協力関係があった日立プラントメカニクスが、産業プラント用機器事業の中核であるクレーン事業の拡大に経営資源を集中したことにより、宇部興産機械は、その反応器、熱交換器、薄膜蒸発器などの化学機器製品・アフターサービス事業を承継した。

熱交換器(温度の高い流体から低い流体へ熱を移動させる機器)
熱交換器(温度の高い流体から低い流体へ熱を移動させる機器)

宇部興産機械は、化学プラント向けの圧力容器をはじめ、自動車業界向けのダイカストマシン・射出成形機、電力会社向けの大型搬送設備など、様々な産業機械の開発・製造・アフターサービスを手掛けている。今回、日立プラントメカニクスの一部事業を承継し、その技術・設備・人員を引き継ぐことで、より一層進化した製品・サービスを国内外の顧客に提供していく。

薄膜蒸発器(処理液から水や溶媒を蒸発させ、留分を濃縮する装置)
薄膜蒸発器(処理液から水や溶媒を蒸発させ、留分を濃縮する装置)

 

宇部興産 日立プラントメカニクスから化学機器事業を承継

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2020年3月5日

 宇部興産は4日、機械事業の中核会社である宇部興産機械が、日立プラントメカニクスから、産業プラント用機器事業のうち、事業を承継すると発表した。

宇部興産 反応器
反応器

 以前より製作協力関係があった日立プラントメカニクスが産業プラント用機器事業の中核であるクレーン事業の拡大に向け経営資源を集中させることになったため、宇部興産機械は反応器、熱交換器、薄膜蒸発器などの化学機器製品・アフターサービス事業を今年7月1日付で承継する。

 宇部興産機械は、化学プラント向けの圧力容器、自動車業界向けのダイカストマシン・射出成形機、電力会社向けの大型搬送設備など、さまざまな産業機械の開発・製造・アフターサービスを手掛けてきた。

熱交換器
熱交換器

 今回、日立プラントメカニクスの一部事業を承継し、その顧客基盤・生産技術・設備・人員を引き継ぐことで、より一層進化した製品・サービスを国内外の顧客に届けていく考えだ。

宇部興産 機械部門の米子会社で組立工場の拡張が完了

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2018年11月8日

 宇部興産は7日、宇部興産機械の米国子会社UBE Machinery(UMI)で、射出成形機の組立工場の拡張工事が完了し、10月25日にオープンセレモニーを開催したと発表した。

拡張工事が完了した組立工場02
拡張工事が完了した組立工場

 拡張により、大型射出成形機の供給能力が倍増する。工場拡張に併せ、型締力3000t以上の超大型の射出成形機を組み立てるための大型クレーン、重量物搬送用の構内台車、最新鋭の粉体塗装設備を追加で導入するなど、効率的でより高い品質に寄与する生産体制を実現した。

 射出成形機の組み立てだけでなく、制御装置や油圧部品など、設備の老朽化した機器を最新の機器に刷新するリビルド事業のさらなる取り込みも図る。

 宇部興産機械は、宇部興産グループの機械事業の中核会社。昨年1月の宇部興産機械とU-MHIプラテック(旧三菱重工プラスチックテクノロジー)との射出成形機部門の事業統合を機に、グローバルな市場ニーズに対応した商品ラインアップのもと、UMIは北米市場での拡販を図ってきた。

 今回の拡張工事は、米系ローカルの顧客を中心に需要が高い、省スペースタイプの大型サーボ油圧2プラテン機の旺盛なニーズに応えるもの。

U-MHIプラテック 射出成形機工場を新設し移転

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2018年10月26日

 宇部興産グループのU-MHIプラテックは25日、三菱重工業が同社大江工場(名古屋市港区)のグラウンド跡地に新設する射出成形機工場を賃借し、U-MHIプラテックの新工場として活用することを決定したと発表した。

 U-MHIプラテックは、宇部興産グループの宇部興産機械が85%、三菱重工が15%出資して2005年4月に設立した合弁会社。

 新工場の名称は「大江工場」。名古屋鉄道(名鉄)・東名古屋港駅近くの約1万8000㎡の敷地に、今年12月に着工し、2020年3月に完成する予定。U-MHIプラテックは同年7月に、現在の岩塚工場(名古屋市中村区)から大江工場に移転する。

 岩塚工場は製造設備・材料・仕掛品などが複数の建屋に分散配置されている。これに対し、大江工場は射出成形機専用工場として、製造工程を考慮したレイアウトに一新することで、効率的な生産が可能となる。

 また、同社の主要顧客である東海地方を中心とする自動車産業に近い名古屋地区に最新の製造拠点を置くことで、競争力強化が期待できる。今後は最新鋭の工場で、顧客ニーズに合致した高品質の射出成形機の迅速な生産に努めていく。

 なお、移転期間中は新旧工場の最適な運営体制を構築し、生産に支障がないよう努める。また、大江工場建設により、顧客により一層満足してもらえる製品・サービスを提供し、グローバル市場での存在感を高めていくよう、グループ一丸となって取り組んでいく。