【化学企業 入社式訓示②】JSR 川橋信夫社長兼COO

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2023年4月5日

 数年ぶりの対面での入社式で、直に会えてうれしい。当社は「持続的で強靭な会社」として、社会に価値を提供し貢献していくことを目指している。

 昨年度は祖業のエラストマー事業を外部に譲渡し、現在は

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【化学企業 入社式訓示②】JSR 川橋信夫社長兼COO

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2022年4月5日

 JSRへようこそ。新型コロナウイルス感染症拡大から2年以上経つが、昨今のウクライナ問題や米中対立、環境・気候問題など、「変動性・不確実性・複雑性・曖昧性の時代」を象徴するような出来事が起こっている。

 JSRは昨年、祖業のエラストマー事業をENEOSに譲渡する大きな経営判断をし、

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【化学企業 入社式訓示②】JSR 川橋信夫社長兼COO

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2021年4月5日

 新型コロナウイルスは依然として健康と経済への脅威であり、米中間の覇権争など地政学的な変化も多い。不透明・不確実な中、様々な外的要因に日々さらされる状況は今後も続くと予想され、危機意識をもって柔軟に対応しなければならない。

 JSRは先日、新たな経営方針を発表した。最優先事項は「中長期的な持続性(サステナブル)・強靭性(レジリエント)を備えた事業構造・経営体制への転換」で、サステナビリティ、イノベーティブカルチャー、デジタリゼーション、グロバリゼーション、オペレーションエクセレンスの5ファンデーションが推進の核だ。中心になるのがサステナビリティ(持続可能)で、他の4つの活動が全て繋がってくる。不透明・不確実な中、将来を予測することも大事だが、より重要なのは企業体力を高め危機をチャンスに変えることで、強靭性と持続性を確固たるものにすべく5ファンデーションに全力で取り組んでいきたい。

 皆さんに意識してもらいたいことは3つ。1つ目はデジタリゼーション。デジタルによる創造的破壊はすでに起り、今後も続く。常識が常識でなくなり、ビジネスの形が大きく変わる中、JSRもモノからサービスへと変化しつつある。ICTツールを使うだけでなく、デジタルによって世の中がどう変化し、JSRは何をしていかねばならないのかを考えること。

 2つ目は挑戦と自律性だ。これからはゼロからイチを生み出す力が求められる。新しいものを生み出し続けない限り将来はない。行動指針の1つ「挑戦」の姿勢をもち失敗を恐れず果敢に行動してほしい。

 3つ目はダイバーシティ&インクルージョンで、JSRの発展のためには外せない。個性を大事にし、それを生かす組織作りに取り組んでいるが、各自が多様な価値観を受け入れ、対等に関わる意識で行動することが必要だ。

 そして最後に、一番大切で忘れてはならないのが「安全」。これなしに事業活動はできず、維持できなければ未来はない。一人ひとりが常に安全第一を心掛け維持していくことがJSRの根幹であり、ステークホルダー全員の幸せに繋がっている。その使命感と誇りをもってJSRの社員として活躍して頂きたい。

 

【化学企業 入社式訓示②】JSR 川橋信夫社長兼COO

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2020年4月3日

 世界情勢は今年度もさらに複雑で不安定な状況が続くだろう。このような中でJSRは今後、大きく2つの施策を実行に移していく。

 1つは、会社を景気動向に左右されにくい安定な事業構成とすること。もう1つは事業単位において高機能で高付加価値の製品群を増やし、事業内ポートフォリオを変えていくことだ。例えば、景気動向に左右されにくいライフサイエンス事業を、戦略事業としてさらに強化、推進していくことが重要だ。

 一方で、デジタル革命という大きな技術変革を迎える激動の2020年代が今年まさに始まった。変化を怖がることなく、積極的に対処していくためには、まず多様性を取り入れ、ダイバーシティを根付かせることが重要だ。次に、先端技術・新領域ビジネスへのチャレンジとオープンイノベーションが重要だ。

 自前主義から脱出し、積極的に外部を活用していくことで、変化に対処することができる。また、デジタルトランスフォーメーションに向けた人材の確保と育成も進めていく。研究者の素養を持つデータサイエンティストによる新たな手法の研究開発に取り組んでいるところだ。

 さて、こうした社内外の環境の中で、新入社員の皆さんに期待したいことが2つある。まず、常に危機感を持って世界動向や事業の変化をキャッチする好奇心をもっていただきたい。無限の可能性を解き放つべく、失敗を恐れずに様々なことにチャレンジしてほしい。「夢をもって一歩前に踏みだす」ことが大事だ。挑戦するからこそ、成功があると確信している。

 次に、能力の観点からは、特に洞察力、発想力、変革力に期待している。デジタル変革によって既存の業態が大きく変わることを洞察し将来を見通していく力、自ら何をするのか、すべきなのかを考えて提案していく自律的な力、そして、立ちはだかる壁を乗り越え、自分だけでなく組織、事業を変革していく力が重要だ。

 最後にJSRに入社した皆さんに一番大切な、常に忘れてはいけないことをお伝えしたい。それは「安全」だ。「安全」はサステナビリティの根幹だ。そして、製造会社としての使命であり、誇りだ。JSRグループに働く社員、協力会社の皆さん全員が幸せだと感じられる会社を目指していきたい。皆さんの活躍を祈念している。

【2019年 夏季特集】 JSR代表取締役社長兼COO  川橋信夫 氏

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2019年8月15日

 ポートフォリオを拡充、新体制でグローバル化に対対応

 ━社長に就任され、経営体制も変わりました。

 JSR川橋社長 当社売上の海外比率が約60%、また従業員の40%ほどが海外におり、市場も含めたグローバル化に対応するためCEO・COO制度を導入しました。CEOは経営方針や経営計画などJSRグループ全体に関する事項を担当するとともに、北米統括会社の社長としてライフサイエンス(LS)事業を統括します。この6月に社長兼COOに就任し、LS事業を除く全ての事業や研究開発、人事からガバナンスまで統括しています。

 社長就任の抱負として、事業環境が変化していますので、各事業の5G向け材料などでポートフォリオの拡充・拡大を図り売上を伸ばしていきたい。LS事業では健康長寿分野への貢献を図り、またCTO(最高技術責任者)も兼務していますので需要に対応した新しい素材の開発にも注力していきます。

 ━環境問題への関心が高まっていますが、対応策について。

 われわれの大きな用途の1つであるタイヤについてはカーボンも入っていますし、われわれだけでは対応できないので、業界と歩調を合わせて最大の努力をしていきます。海洋プラごみ問題で出てくるものとして、ゴムの微粉がありますが、当社が開発している高耐久性・耐摩耗性のS-SBRは、微粉の

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