積水化学工業 強化プラ複合管など値上げ、運送費などが高騰

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2022年11月2日

 積水化学工業は1日、強化プラスチック複合管および関連製品について、12月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、強化プラスチック複合管が「10%以上」、継手などの関連製品が「15%以上」。

 原油・エネルギー価格や輸送費の高騰に加え円安の影響もあり、当該製品の生産やデリバリーに関わるコストが上昇を続けている。同社は今年5月に価格改定を実施しているため、さらなる価格改定は市場への影響が大きいと考え、仕入先との交渉やコスト削減を重ね、慎重に検討してきた。しかし、現在の状況は自助努力で対処できる水準を超えていると判断し、販売価格改定の実施を決定した。

 

積水化学工業 塩化ビニル管・強化プラ複合管などを値上げ

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2021年12月16日

 積水化学工業は15日、塩化ビニル管、強化プラスチック複合管および関連製品について、2022年1月21日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、塩化ビニル関連製品では、塩化ビニル管全般が「30%以上」、塩ビ継手、塩ビマスおよび関連製品が「20%以上」、強化プラスチック複合管(4mを超える長尺品)が「10%以上」となっている。

 塩ビ樹脂製造・販売にかかるコスト(国産ナフサ価格、エネルギーコスト、老朽設備の修繕費、国内運賃など)、および海外との販売価格差の是正を背景に、同社は、塩化ビニル樹脂メーカーより今年3度目となる大幅な値上げ要請を受けた。塩化ビニル樹脂メーカーと交渉を重ねてきたが、製品の安定供給に必要不可欠な調達を確保するため、やむなく値上げを受諾した。

 同社は、生産能力の適正化などコスト削減や事業効率化を推進しているものの、自助努力による価格維持が限界に達したことから、販売価格の改定に踏み切った。