【化学企業 入社式訓示③】JNC 後藤泰行社長

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2019年4月4日

 この入社式の機会に、皆さんの今後の職業人生の役に立つと考えることをお話ししよう。

 ①入社することの意味合い:JNCの社名は皆さん自身と不可分だ。社会は、皆さんの人となり、鼓動を見て会社を推し量ることになる。皆さんの好感度は、会社の好感度につながるということになる。

 ②当社はいかなる会社であるか:JNCは親会社チッソから事業譲渡を受けて生まれた会社だ。チッソの歴史のなかで、水俣病の発生は最大の痛恨事であり、その結果大きな負の遺産を背負った。

 しかし私たちはその大きな反省に立ち、皆が一丸となって責任の完遂を行っている。これからは皆さんにもこの責任の一端を果たしていただく必要がある。

 ③働き方について:皆さんが配属される職場では、今後仕事の「時間」ではなく「スピード」と「能率」がより重視されるようになることは間違いない。

 皆さんが、将来頼りにすべきは、第1に自分自身の人材としての価値であり、会社ではない。自分の人材価値を早く作り、育て、維持していくことが重要である。

 ④「夢をもつ」ということ:自らの成長を感じる中で生まれる「なりたい自分」や「夢」が描けるのは、今の延長線上にその事柄をイメージできた時だけである。

 果てしなく遠い「夢」だとしても、「今の延長線上にある」と感じることができたときに、自己設定、自己発生されるものなのである。

 そのために必要なことは、まず、目の前のことを一つひとつ逃げずにクリアしていくこと。多くの経験を積むことが「夢」を持ち、その夢を達成するための唯一の方法である。

 ⑤自己教育:明らかなことは、皆さんが、まず基礎的な職業スキルを身に付けた後で、そのスキルを継続的に向上させる必要があるということである。当面の仕事ができているからと言って安心しないこと、将来に備えて、継続的に勉強を続けることが大切である。

 今日は5つの話をしたが、少なくとも1つは皆さんの心に刻んでおいていただきたい。

 

《化学企業トップ年頭所感》 JNC 後藤泰行社長

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2019年1月10日

 今年は亥年だ。猪突猛進とよく言うが、JNCの皆さん全員が自らの目標に向かって真っすぐ向かっていただきたい。また、JNCも進むべき方向に真っすぐ進む企業でありたいと思う。

 私は元旦に近くの神社をお参りし、JNCグループの社業発展と各工場の安全運転祈願を行ってきた。2019年は当社にとって飛躍のためのターニングポイントの年となりますようにと、祈願している。

 世界経済を鳥瞰してみると2019年は懸念していたリスクが顕在化し、世界の経済成長減速が明らかになる可能性が高いのではないかと懸念している。景気を下振れさせるリスクとして、①米国との貿易摩擦②中東情勢③欧州情勢④為替リスクが挙げられる。

 このように世界経済は下振れの要因を多く含んでいると思われるが、こういった要因に大きく振りまわされることなく、2019年度予算、新規中期経営計画を皆さんの努力で作っていただき、為せば成るという強い想いで力強く実行していこう。