ソルベイ インドでPESU新生産ラインの操業を開始

, , ,

2019年10月28日

 ソルベイはこのほど、インドのパノリ工場で「ベラデル」ポリエーテルサルホン(PESU)の新たな生産ラインの操業を開始した。

 この高機能熱可塑性材料に対する、主にヘルスケアや水処理産業からの莫大な需要に対応するため、ソルベイは現在、生産能力の向上に乗り出している。これは2017年に発表した、サルホンポリマーの生産能力を今後5年間で35%引き上げるという計画の一環だ。

 この計画には、米国オハイオ州のマリエッタとジョージア州オーガスタにある、ポリマーとモノマーの生産拠点への設備投資やプロセス最適化も含まれている。パノリ工場では「キータスパイア」ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)と「アバスパイア」ポリアリールエーテルケトン(PAEK)のベースレジンも製造している。

 「ベラデル」PESU、「レーデル」ポリフェニルサルホン(PPSU)、「ユーデル」ポリサルホン(PSU)といった同社のサルホン系ポリマー製品は、ヘルスケアや航空宇宙、自動車、水処理、エレクトロニクス、消費財、建設など要求の厳しい多様な業界で利用されている。