《新春インタビュー》日本ゼオン代表取締役社長 田中公章氏

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2022年1月19日

━2021年を振り返って。

田中公章社長

 昨年は新型コロナウイルス感染が拡大したものの、当社の調達および生産への影響はなかった。こうした中、2021年度の上期(4―9月期)業績は、エラストマー事業、高機能製品事業とも、前年同期比で増収増益となった。エラストマー事業は、販売単価が上昇し売上は増加したが、利益は1Q(4―6月期)から2Q(7―9月期)にかけて減少した。また、上期を通して、コンテナ不足の影響を受け欧米向けの出荷に遅れが生じた。

 一方、高機能製品事業は、

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《新春インタビュー》日本ゼオン代表取締役社長 田中公章氏

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2021年1月19日

2020年を振り返って。

田中公章社長 (正方形)
田中公章社長

 昨年は、米中貿易摩擦などにより世界経済が低迷する中、新型コロナウイルスの感染拡大によって上期(4―9月期)の業績は減収減益となった。エラストマー事業では、当社事業と関連が深い自動車産業が停滞したため、合成ゴムを中心に出荷が大幅に前年同期を下回った。夏以降は徐々に需要が回復しているが、特殊ゴムは自動車部品の中間・流通在庫が多い影響で依然として足取りが重い。ただラテックスは、コロナ禍がプラスに働き、ゴム手袋の需要が堅調となっている。

 一方、高機能材料については、

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