積水化学 食品工場・調理向けの業務用マスクを発売

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2018年12月21日

 積水化学工業は20日、100%子会社の積水マテリアルソリューションズが食品工場・調理向け業務用マスクを21日に発売すると発表した。

 製品名は「HaccPlan(ハサップラン)オールカラーマスク1.5PLY」。マスクの構成部材を全て着色することで、万一、マスク全体かその部品が脱落して食品に混入しても、容易に発見できる。

 特に食品工場では、複数のマスクを使い分けることにより、マスクの構成部材が食品に混入した場合、どの工程やシフトで混入したかの特定がしやすくなる。マスクの定期交換忘れも抑制できる。マスクの上部と下部を1層、中部を2層とすることで、呼吸のしやすさと唾液の飛沫防止を両立した。

 カラーはブルー・ピンク・ホワイトの3種類(ピンクとホワイトは来春発売予定)。耳かけタイプとオーバーヘッドタイプの二種類があり、サイズはゴム紐部分を除き幅17.5cm、高さ9.5cm。本体の材質はポリプロピレン不織布、ノーズピースはポリエチレン、丸ゴム紐はポリエステルとポリウレタン。

 第三者機関により安全性が確認されている。食品衛生法準拠の溶出試験結果に「合格」、皮膚刺激指数による分類で「安全品」の評価、皮膚一次刺激性試験で「無刺激物」の評価を得た。

 世帯構造の変化による外食・中食需要の増加、2年後の東京オリンピック・パラリンピックの実施、日本からの食品輸出促進を見据えた国際標準と整合的な食品衛生管理への対応などを背景に、今年6月、15年ぶりに食品衛生法が大幅に改正された。

 そのポイントの1つがハサップに沿った衛生管理の制度化。原則として、全ての食品事業者に、一般衛生管理に加え、ハサップに沿った衛生管理が求められるようになった。

 同社ではこの改正食品衛生法の施行に向け、新製品を開発した。今後、同社はハサップラン・ブランドで異物混入抑制など食の安全に資する衛生資材製品の開発を進め、2022年度に同シリーズ製品で売上高五億円を目指す。