三菱ケミHDグループ 機能性フィルム製品を値上げ、採算是正を図る

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2022年4月14日

 三菱ケミカルホールディングスグループは13日、機能性フィルム製品を値上げすると発表した。対象製品と改定幅、改定時期は、ポリエステル系シュリンクフィルム「ヒシペット」が「現行価格に対し、130円/kg」で4月22日出荷分から、無延伸共押出多層フィルム「ダイアミロンM」「ダイアミロンMF」が「現行価格に対し、15%」で5月1日出荷分から価格改定を実施する。なお、一部グレードについては改定幅が異なるとしている。

 原油価格をはじめとするエネルギー費用の上昇などを背景に、原材料価格や燃料費、電力費、物流費をはじめとした諸経費が上昇。さらに安定供給を目的とした生産設備維持費用や修繕費なども上昇しており、当該製品の事業採算を圧迫している。

 こうした中、同社グループは、これまで安定供給や環境対策、品質・サービスの向上に取り組みながら継続的に合理化策を実施してきたが、自助努力だけではかかるコスト上昇分を吸収することは極めて困難であると判断し、今後も安定した供給を継続するために、今回の値上げを決定した。