日本製紙 浜松市で使用済み紙容器のリサイクルを実施

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2021年5月6日

 日本製紙はこのほど、浜松グリーンウェーブ(静岡県浜松市)とエコライフはままつ(静岡県浜松市)とともに浜松市西部清掃工場のリサイクルステーション「えこはま」に設置する回収ボックスで使用済み食品用紙容器を回収し、製紙原料として再生使用する新たな資源化事業に取り組むと発表した。

 浜松市の後援で、1年間の実証試験事業として、4月より開始。浜松市内の家庭で消費後の紙製アイスクリームカップや紙製ヨーグルトカップ、紙コップを対象に、「洗って」「乾かして」回収ボックスに投入されたものを収集し、同社関東工場(埼玉県草加市)で段ボール原紙に再生する。

 従来、食品容器として使用された紙の多くは、汚れや臭いの問題から一般ごみとして焼却処分されているが、同事業では一般消費者のリサイクル意識の向上と、同社の古紙リサイクル技術により、紙本来のリサイクル性を生かした資源として再利用する。これにより、焼却ごみの量を減らすとともに、木質資源としての炭素固定に貢献する。

 日本製紙グループは、資源循環利用をうたい、持続可能な循環型社会の形成に貢献することを目指している。「木とともに未来を拓く総合バイオマス企業」として、再生可能な資源である「木」を最大限利用する技術と再利用するリサイクル技術を合わせて展開することで、木質資源を基盤とする資源循環を推進していく考えだ。