旭化成 米アディエント社のファブリック事業買収が完了

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2020年10月2日

 旭化成は1日、子会社である米国セージ社が進めていた、大手自動車シートサプライヤーの米国アディエント社の自動車内装ファブリック事業の買収について、規制当局の承認を受け9月30日に完了したと発表した。セージ社は約1億7500万ドル(約188億円)で同事業を買収する契約を締結し、手続きを実施していた。

 今回の買収により、セージ社は、アディエント社の自動車内装ファブリック事業がもつ欧州を中心としたマーケティング・生産・開発機能とセージ社の事業を組み合わせることで、最大の自動車内装ファブリック市場であり、また自動車市場の最先端のトレンド発信拠点である欧州市場のさらなる深耕が可能となる。

 シナジー効果として、セージ社は、①最適なグローバル生産基盤の構築、②欧米有望OEM商権の相互補完、③フル製品ラインアップ(ファブリック・スエード・合成皮革)の実現を目指す。

 一方、旭化成グループとしては、セージ社の地域戦略・素材戦略をグローバルに推進することを通じて、カーシートファブリックサプライヤーとしてマーケットリーダーの地位を確固たるものとする。そして各地域の自動車メーカーとの関係を強化することで、グループ全体の自動車分野の事業拡大に繋げていく。

 セージ社は、今後も引き続き自動車内装材分野でグローバルリーディングサプライヤーの地位を維持していくために、欧州市場への拡大を目指していく。

旭化成 米社の自動車内装事業を買収、欧州事業拡大で

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2020年3月9日

 旭化成は6日、米国子会社のセージ社(サウスカロライナ州)が、米大手自動車シートサプライヤー・アディエント社(ミシガン州)の自動車内装ファブリック事業を買収する契約を、3月5日(米国東部時間)に締結したと発表した。欧州自動車市場での事業拡大と基盤強化のため。買収額は1億7500万米ドル(約188億円)。

 セージ社は米国を中心に、自動車内装材向けに各種繊維製品の開発・製造・販売を手掛けている。カーシートファブリック市場では、グローバルサプライヤー大手の1社として、自動車メーカーと部品メーカーに対して高いプレゼンスがある。一方、欧州は最大の自動車内装ファブリック市場であると同時に、自動車市場の最先端のトレンド発信拠点でもあることから、セージ社の事業拡大には重要な市場となっている。

 今回買収するアディエント社の自動車内装ファブリック事業は、欧州を中心にグローバルに複数の拠点で展開している。また、デザイン力や品質に関して、欧州主要自動車メーカーからの評価が高く、欧州のカーシートファブリック市場で有数の地位を築いている。

 アディエント社の自動車内装ファブリック事業が持つ欧州を中心としたマーケティング・生産・開発機能とセージ社の事業を組み合わせることで、欧州市場の深耕を期待し、両社間での協議を経て買収合意に至った。

 旭化成グループの戦略は、各地域の自動車メーカーとの関係強化が、グループ全体の自動車分野での事業拡大に繋がるとの考えに基づく。セージ社の地域戦略・素材戦略をグローバルに推進することを通じ、カーシートファブリックサプライヤーとしてマーケットリーダーの地位を確固たるものにしていく。

自動車内装ファブリック事業買収