ダウ・ケミカル日本 西日本豪雨被災地に給水袋を寄贈

, ,

2018年9月5日

 ダウ・ケミカル日本はこのほど、西日本豪雨の被災地の復興支援に向けて、特定非営利活動法人「A‐PAD ジャパン(アジアパシフィックアライアンス・ジャパン)」と、公益社団法人「Civic Force(シビックフォース)」の合同緊急支援チームに対し、ダウの包装技術を活用した給水袋2000袋を寄贈したと発表した。

 この給水袋はダウの事業部門であるダウ・パッケージング・アンド・スペシャルティ・プラスチックの「パックエキスパート」包装技術で製造した包装材。2000袋のうち1000袋はダウ単独で、もう1000袋はダウとタキガワ・コーポレーション・ジャパンの連名で寄贈した。

 2000の給水袋は西日本豪雨の被災地域で配布され、給水所から各家庭に水を持ち運ぶために役立てられるほか、将来の災害に備えた緊急用在庫として活用することが見込まれている。パックエキスパート包装技術は、一昨年4月に発生した熊本地震の被災地の復興支援と、昨年7月に発生した九州地方の豪雨の際にも役立てられた。

 持ち運びに便利で柔軟な包装材で、大容量の硬質プラスチック容器の代替として最適。袋の上部に取り付けられたキャップや、上下にある本体と一体化したハンドルにより、内容物の出し入れを正確・簡単に行える。

 中身が入っていないときは、小さく折りたたむことができる軟包装コンテナーで、中身が入ると立方体形状になり自立する。また中身が液体の場合は、内容物が少なくなっても自立性を保つ。

 日本では、共同印刷とタキガワ・コーポレーション・ジャパンとライセンス契約を締結している。ダウは今回の給水袋の寄贈のほか、西日本豪雨の被災地の緊急・復興支援のため、シビックフォースに3万ドルの支援金を寄贈した。

 シビックフォースはこの支援金を活用することで、被災地の避難所での緊急支援物資の配布と医療支援を実施。今後は、訪問看護や子どもの支援などを行っていく。