昭和電工 業績予想を上方修正、上期の業績が上振れ

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2021年5月11日

 昭和電工は10日、上期(1-6月期)および通期連結業績予想を修正すると発表した。

 上期において、その他セグメントは昭光通商が連結対象外となったことで減収減益となるものの、それ以外の全セグメントが増収増益となることが要因。特に昭和電工マテリアルズセグメントは、想定以上に半導体関連や自動車の事業環境が改善したことで、電子材料や配線板材料、およびモビリティ部材が想定を上回って推移。また、無機セグメントでは黒鉛電極の需給改善により販売量が増加し、石油化学セグメントも製品市況が改善している。

 これらを反映し通期業績見通しは、売上高1兆3450億円(前回発表比650億円増)、営業利益680億円(同230億円増)、経常利益640億円(同290億円増)、純利益110億円(同250億円増)を見込んだ。

 一方、特別損失を計上すると併せて発表した。アルミ機能部材事業の生産拠点(福島県喜多方市)において、事業所内の地下水から基準値を超えたふっ素などが検出されたため環境対策費として約90億円、また、昭和電工マテリアルズセグメントにおいて特別早期退職加算金約27億円を、それぞれ第1四半期(1―3月期)に計上する。

日本触媒 業績予想を修正、減損損失で利益が下振れ

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2021年4月27日

 日本触媒は26日、2021年3月期の通期連結業績予想を修正すると発表した。売上収益は2730億円(前回予想比130億円増)、営業損失160億円(同170億円減)、純損失110億円(同120億円減)となっている。

 売上収益は、販売価格が想定よりも高かったことやアクリル酸およびアクリル酸エステルの海外市況が高騰したこと、販売数量も計画を上回ったことなどにより増収となる見込み。一方、利益については、販売数量の増加や海外市況の高騰によるスプレッドの拡大、販管費の削減などがあったものの、海外の連結子会社二社にて減損損失約190億円を計上する見込みとなり、営業利益、純利益とも赤字になる見通し。

住友化学 業績予想を上方修正、石化の交易条件が改善

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2021年4月27日

 住友化学は26日、2021年3月期の通期連結業績予想を修正すると発表した。売上高は2兆2850億円(前回予想比250億円増)、コア営業利益1470億円(同120億円増)、純利益460億円(同260億円増)と、それぞれ上昇修正を行っている。

 売上収益とコア営業利益は、石油化学の製品市況上昇に伴い交易条件が改善したことに加え、健康・農業関連事業や医薬品の販売費および一般管理費、研究開発費が減少したことなどにより、前回発表予想を上回る見込み。