ポリプラスチックス 台湾に年産5000tのLCP重合プラントを新設

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2021年9月2日

 ポリプラスチックスは1日、液晶ポリマー(LCP)「ラぺロス LCP」について、台湾・台北の合弁会社「ポリプラスチックス台湾」(PTW)の高雄工場に年産5000tの重合プラントを新設すると発表した。稼働時期は2024年上半期を予定している。

 LCPは、高耐熱のスーパーエンジニアリングプラスチック。パソコンやスマートフォンなど情報通信機器に使用される電子部品を中心に幅広い産業分野で活用され、その市場は高い成長率で拡大を続けている。近年、5G設備向けの投資加速に伴い、LCPの需要が増加しており、今後も5Gミリ波対応の本格化により用途拡大が期待されている。

 LCPのトップメーカーであるポリプラスチックスは、日本の富士工場(静岡県富士市)に年産1万5000tのLCP重合プラントを保有、これまでPTWではLCP製品のコンパウンド工程の生産を担ってきた。今回のLCP重合プラントの新設により、PTWでは重合からコンパウンドまでLCP製品の一貫生産が可能となる。将来的にはPTWのLCP重合プラントを拡張することで、グループ全体として年産2万5000tのLCP重合能力を実現する。

 同社は、今後急速に拡大が見込まれるLCPのグローバル市場に対応していくため、成長戦略の下、高性能・高品質・安定供給をもって顧客の信頼に引き続き応えていく考えだ。