昭和電工 次世代記録技術対応のHDメディアの出荷を開始

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2019年2月22日

 昭和電工は21日、ハードディスクドライブ(HDD)の次世代記録技術であるマイクロ波アシスト磁気記録(MAMR)に対応した3.5インチの次世代HDメディアを開発し、今年中に発売を開始すると発表した。

  同製品は、同社の新技術で開発したアルミ基板製の、1枚当たり2テラバイト(TB)の高容量をもつメディア。従来型磁気記録(CMR)方式では第10世代となる。1TBは1000ギガバイト(GB)。ちなみに同社では、3.5インチHDの容量を、160GBが第1世代、1TBが第6世代、1.5~1.8TBが第9世代などと区分している。

 同製品はこのたび、東芝デバイス&ストレージが、2019年度中にサンプル出荷を開始するニアライン向けHDDに採用された。次世代記録技術MAMRを使用したHDDは、業界最大記憶容量(2019年2月11日現在)の18TBを実現したもの。

 クラウドサービスの普及や動画コンテンツ、画像共有サイトなどの急拡大により、データを保管するデータセンターではより大容量のHDDが求められている。

 〝ベスト・イン・クラス〟をモットーに、同社は今後もMAMR、熱アシスト磁気記録(HAMR)などの、新世代記録技術に対応した世界最高クラスの製品をいち早く市場に投入していく。世界最大のメディア専業メーカーとして、HDDのさらなる高容量化を図る。