JXTGエネルギー 鶏卵向け天然赤色系色素入り混合飼料を新発売

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2020年6月24日

 JXTGエネルギーはこのほど、独自の発酵技術を生かした商品「Panaferd(パナファード)」のラインアップの1つとして、新たに鶏卵用の天然赤色系色素を含む混合飼料「パナファード‐D」の販売を開始した。

「Panaferd-D」
「Panaferd-D」

 近年、食の天然志向への高まりを背景に、畜産物飼料についても、より安心・安全な天然色素の安定供給が求められているが、今回販売を開始した新製品は、独自の発酵技術を用いて製造しているため天候に影響を受けず、安定的な供給が可能なもの。

 また従来品の鶏卵用「パナファード‐P」と同様、遺伝子組み換えを一切行わない独自の発酵技術を用いて製造しており、さらには課題であった飼料製造工程での混合性の向上や、付着・飛散ロスの低減を実現した、飼料会社のニーズに対応する商品となっている。

Panaferd-D給餌有無の比較  給餌あり(左)、給餌なし
Panaferd-D給餌有無の比較  給餌あり(左)、給餌なし

 同社は、以前から天然色素であるカロテノイドの一種、アスタキサンチンの生産プロセスを開発し商品化に取り組んでおり、これまで水産用の色揚げ飼料「パナファード‐AX」や、鶏卵用に「パナファード‐P」を販売。これらの商品は、抗酸化作用を持つとされるアスタキサンチンに加え、さらに高い酸化予防効果のあるレアカロテノイド(アドニキサンチン・アドニルビン)が含まれており、他社に例のない特有の組成になっている。

 同社は今後も、グループの行動基準の1つである「価値ある商品・サービスの提供」の下、独自の天然素材の開発と安定的な供給を推進し、ニュートリション領域でのさらなる事業拡大を追求していく考えだ。

JXTGエネルギー 東村山市と協定、エネコストと環境負荷を低減

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2020年6月22日

 JXTGエネルギーはこのほど、東京都東村山市と市のエネルギー自給率向上およびエネルギーコストと環境負荷の低減について協議を進めるため、「東村山市内のエネルギー施策推進に関する連携協定」(2020~2025年度)を締結した。

 同社は、「2040年JXTGグループ長期ビジョン」の中で「地域サービス」を掲げており、「地産地消エネルギーと地域コミュニティーサービスの連携」を目指している。昨年12月に東村山市の「民間事業者提案制度」にアジア航測とともに採択されたことを契機に、同市と協議を継続してきた。

 今回の協定では、東村山市内で行う太陽光発電事業、再生可能エネルギー由来電気の調達、蓄電池を活用したバーチャルパワープラント(VPP)事業の推進、災害長期化に備えた非常用電源・燃料の搬入体制構築などを検討し、2025年までにこれらの実現を目指す。

 一方、JXTGエネルギー、東村山市、アジア航測の3者は、東村山市役所の電気調達に関する業務効率化を目的に、東村山タウンマネジメントを今年4月に設立。同市の電気料金支払業務について、一元化や業務削減によって生み出された経済価値を地域の課題解決に還元していく。

 JXTGエネルギーは今後も、低炭素・循環型社会の実現に向けて、地域コミュニティーと連携し、地産地消エネルギーの推進に積極的に取り組んでいく。

 

JXTGエネルギー 国内最大の室蘭バイオマス発電所が運転を開始

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2020年6月12日

 JXTGエネルギーはこのほど、出資するENEOSバイオマスパワー室蘭合同会社が、国内最大規模のバイオマス発電所の商業運転を開始したと発表した。

 バイオマス発電とは、動植物から生み出され、エネルギー源として利用できる生物資源(バイオマス)を燃焼またはガス化することで発電するもの。有機物を燃焼するとCO2を排出するが、燃料となるパームヤシは、光合成により空中のCO2を取り込んで成長するため、大気中のCO2の増加にはつながらない、カーボニュートラルとされている。また、再生可能エネルギーの中でも、燃焼灰を有効利用できることからリサイクルに繋がる発電方法として注目されている。

 同社は、メガソーラー(18カ所、約4.6万kW)や風力(2カ所、約0.4万kW)といった再生可能エネルギー発電事業を全国で展開しているが、バイオマス発電についても再エネ電源の中で供給安定性に優れていることから開発を推進。

 今回商業運転を開始した同発電所は、同社が主体となり運営する初めてのバイオマス発電所となる。木質バイオマスのみを燃料とする発電所としては国内最大規模であり、環境保全に十分に配慮した高効率な運転が可能。

 発電した電気は、再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)を活用し、売電する。また、室蘭市より要請を受け、日没から24時までの間、発電所のライトアップを行い、地域社会の発展・活性化に協力していく。

 同社は今後も、発電事業を通じてエネルギーの安定供給に取り組むとともに、環境配慮型のエネルギー供給を積極的に推進し、低炭素・循環型社会への形成に貢献していく考えだ。

室蘭バイオマス発電所発電設備
室蘭バイオマス発電所発電設備

JXTGエネルギー EV・HV向け専用フルードの新シリーズを開発

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2020年6月11日

 JXTGエネルギーはこのほど、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)の各駆動システムの特性に合わせた専用フルード「ENEOS EV FLUID」を開発したと発表した。EVやHVは今後さらに普及が見込まれている。それらのシステムには高い絶縁性能や冷却性能、ギヤ保護性能などを兼ね備えた専用フルードが求められる。

 同社は、自動車潤滑油をはじめとした幅広い種類のオイル開発に長年にわたり携わっている。これらの開発を通じて蓄積された知見を活用することで、オイルに対する新たな必要性能を高いレベルで満足させる独自の潤滑油技術を確立した。様々な使用環境下でベストなパフォーマンスを発揮することができるよう、それぞれ特長を持った同シリーズを全6種類のラインアップで提供する。

 まず、日本国内と中国を中心に、EVメーカーやHVメーカー、その関連部品メーカー向けに商品提案することを予定。その後、各国・地域の需要やニーズに応じて対象を全世界へ拡げることを目指す。また、将来的には一般消費者向け商品としての展開も検討していく。

 同社グループは長期ビジョンの中で、「グローバルトレンドに適応する商品開発の推進」を潤滑油事業の将来像として掲げている。日々進歩を続けるEVやHVの駆動システムに対応する独自の潤滑油技術を通じて、今後も同社は、革新的な技術と有用な商品・サービスを開発・提供し続けることで、顧客の満足と信頼獲得に努めていく。

JXTGエネルギー 6月のベンゼンはACP415ドル/t

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2020年6月2日

 JXTGエネルギーは1日、6月分のベンゼンACP(アジア契約価格)を415ドル/tで決着したと発表した。

 5月のアジア・ベンゼン市況は、原油価格に連動して前月比で上昇。こうした市場環境を反映し、6月ACPは前月比90ドル/t高で決着した。なお、国内価格換算想定値は、49.9円/kgになる。

JXTGエネルギー 大分製油所で火災事故が発生、精留塔が損壊

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2020年5月28日

 JXTGエネルギーは27日、大分製油所「第3常圧蒸留装置」で昨日、火災事故が発生したと発表した。

 すでに消火活動により鎮火が確認された。なお、事故による負傷者は発生していない。また、同所は定修中で、同装置を含め全ての精製装置の運転を停止している。出荷については、製品在庫で対応しているため、製品の供給に支障はない。

同社は「今回の発生を真摯に受け止め、早急に原因究明を行うとともに、関係官庁のご指導を仰ぎつつ、再発防止に努めてまいります」とコメントしている。

JXTG 大田次期社長「40年を目指し新中計で加速」

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2020年5月22日

JXTGエネルギーの大田勝幸社長
JXTGエネルギーの大田勝幸社長

 JXTGホールディングスとJXTGエネルギーはこのほど、社長交代人事を発表した。6月25日付で、JXTGエネルギーの大田勝幸社長が、「ENEOS(エネオス)ホールディングス」と「ENEOS」両社の社長に就任する。

 JXTGグループは、6月に運営体制と商号の変更を予定。ホールディングスとエネルギー事業会社を実質的に統合し1つの事業持株会社とすることで、新生「ENEOSグループ」体制の下、新たな運営形態に移行する。

 20日、オンライン形式による社長交代会見で、JXTGホールディングスの杉森務社長は、「大田氏は2018年にJXTGエネルギー社長に就任して以来、鋭い分析力と、明朗闊達で何事にも真摯な姿勢でリーダーシップを発揮し、巨大なエネルギー事業会社を1つにまとめ、構造改革に果敢に取り組んでいる」と、大田社長を評価。「その経営手腕は周囲が認めるところだ。

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