ULジャパン 「第7回高機能プラスチック展」に出展

,

2018年11月28日

 米国の第3者安全科学機関であるULの日本法人ULジャパンは、12月5~7日に幕張メッセで開催される「第7回高機能プラスチック展」に出展する。今後のさらなる拡大が期待される高機能プラスチック市場に向けて、UL検証マークプログラムをはじめ、自動車用プラスチック材料など多岐にわたるサービスを紹介する。ブース内でセミナーも実施する。

 出展内容は「欧州・中国での自動車用プラスチックに関する試験・評価サービス」「UL94とUL746に基づく材料認証プログラム」「3Dプリンティング用プラスチックス材料の燃焼評価プログラム(ブルーカードプログラム)」「UL検証マークプログラム(Verified Mark Program)」「リチウムイオンバッテリー用セパレータ認証プログラム」「UL Prospector、UL Product iQ(プラスチック材料データベース)」「セーフティデータシート(SDS)作成・管理ツール」「ケムインフォマティクス・ツールキット(毒性予測シミュレーション)」。ブースでは、ULジャパンのエンジニアが対応する。

 ブース内セミナーは開催期間中、毎日開催する。午前11時から「プラスチック材料の燃焼性評価試験・UL 検証マークプログラム」、午後2時から「ULの自動車用機能性樹脂材料の試験・評価サービス・リチウムイオンバッテリー用セパレータ」、午後3時から「3Dプリンティング技術に対するサービス紹介」、午後四時から「モーター用途の電気絶縁システムの新たな短期評価プログラム(STTA)」。

ULジャパン 電子たばこの電池に関する規格を発行

2018年9月18日

 米国の第三者安全科学機関ULの日本法人であるULジャパン(三重県伊勢市)はこのほど、電子たばことベーピングデバイスに搭載されたリチウムイオンバッテリーの欠陥や不具合を、検証段階で発見できる規格「UL8139」を発行したと発表した。

 リチウムイオンバッテリーの危険性への対処が求められる中、製造業者を支援するために開発された同規格により、製品の電気・加熱・バッテリー・充電システムの安全評価を行う。

 近年の禁煙・嫌煙の風潮の高まりを受け、電子たばこ・ベーピングデバイスの使用量は増加傾向にある。リサーチ・アンド・マーケット社の調査によると、世界の電子たばこ・ベーピングデバイス市場は、2025年までに614億ドルに達すると見込まれている。

 一方、04年の流通開始以降、電子たばこの発火や爆発によるけがや物的損害も増えるなど、急速に成長する電子たばこ市場の安全性に対する懸念が高まっている。

 電子たばこには通常、溶液(e‐リキッド)を温め、蒸気を発生させるためのバッテリー駆動式の発熱部分が内蔵されており、粗悪な品質のリチウムイオンバッテリーやその誤用は、発火や爆発の原因になり得ることが知られている。

 UL8139の要求事項への適合は、バッテリー関連の損傷の最小化や、ブランドを守ることにもつながる。また、認証を行う過程で、リチウムイオンバッテリーの欠陥や設計上の不具合を発見することができるため、製造業者はリチウムイオンバッテリーの爆発や火災という、重大な事故を未然に防ぐことができる。

 UL8139の試験には①通常使用時と予想可能な誤用時のバッテリーマネジメントシステム(BMS)の評価②機械的ストレス試験③偶発的起動④相互接続システムとの互換性⑤環境耐性が含まれる。同社はUL規格にとどまらず、国際規格や各国・地域の規制に準じた試験も実施し、今後も電電子たばことベーピングデバイスの安全性向上に努めるとしている。

ULジャパン EV・HV用電磁環境両立性試験サービス開始

, , ,

2018年9月7日

 米国の第三者安全科学機関ULの日本法人であるULジャパン(三重県伊勢市)はこのほど、愛知県みよし市の自動車業界向け試験所「オートモーティブ テクノロジー センター」(ATC)内に、国内初となる電気自動車(EV)、ハイブリッド自動車(HV)部品向け固定型ダイナモメーター搭載電波暗室「EHV Chamber」 を開設した。

 既存の高電圧対応電気試験に加え、EV/HV向け最新試験のワンストップ・サービスを提供する国内唯一の試験所となった。今月3日から正式にEMC(電磁環境両立性)試験サービスを開始している。

 同社はEV/HV市場拡大に備える国内車両メーカーや部品メーカーの試験期間の短縮を実現し、開発体制のサポートをさらに強化していく考えだ。2016年10月に発行された国際規格「CISPR 25:2016 Edition4」では、Annex ⅠにEV/HVに搭載される高電圧電源製品の評価方法が新たに追加された。これにより、EV/HV用車載部品の製品化段階で、走行中を模した実負荷試験が要求されるようになった。

 EHV Chamberは、最高トルク125Nm、最高回転数1万2000rpm、動力吸収容量一七〇kWまでの実負荷の再現が可能。さらに、ATCでは欧州メーカーが電気自動車に要求する電気試験(LV123、LV124、LV148)も提供しており、近年増加傾向にある車載向け高電圧製品にも対応する。

 米国・欧州が排ガス規制や燃費規制を開始するなど、現在各国の次世代自動車普及へ向けての対策が急速に進む中、国内各車両メーカーや部品メーカーも、EV/HVに付随する試験要求に対応するために、迅速に体制づくりを推進している。

 ULは最先端試験設備であるEHV Chamberの導入を通じて、EV/HV市場拡大に備えるメーカー各社の試験・開発体制構築をサポートするとともに、次世代自動車の普及と、自動運転技術の実現に貢献し、未来のクルマに対するトータルソリューションを提供していく方針だ。