積水化学の4-9月期 増収も固定費増など響き減益に

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2018年10月30日

 積水化学工業の2019年3月期第2四半期の連結決算は、高機能品や戸建て住宅の販売拡大、新規連結の影響により増収となったが、営業利益は成長に向けた施策に伴う固定費の増加や原材料価格上昇に加え、自然災害の影響もあって減益となった。

 売上高は前年同期比4%増の5549億円、営業利益は同8%減の421億円、経常利益は同6%減の458億円、四半期純利益は同5%減の325億円。

 住宅カンパニーの売上高は同1%増の2468億円、営業利益は同4%減の171億円。戸建て住宅の売上高と受注が前年同期を上回り増収。営業利益は自然災害による工事遅延で売上高が期初の計画を下回り、原材料価格上昇などの影響もあって減益となった。

 環境・ライフラインカンパニーの売上高は同1%減の1110億円、営業利益は同10%減の43億円。国内外の自然災害の影響や、国内の集合住宅需要の減少、建設現場の人手不足による工事遅延などで減収。戦略投資による固定費の増加や原材料価格上昇などもあり減益となった。

 高機能プラスチックスカンパニーの売上高は同11%増の2054億円、営業利益は同5%減の275億円。車両・輸送分野とライフサイエンス分野の販売拡大、新規連結により増収となったが、戦略投資による固定費の増加や原材料価格上昇などにより減益となった。