積水化成品 FRP成形品がスポーツカーの外装部品に採用

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2018年9月28日

 積水化成品工業は27日、同社のFRP(繊維強化プラスチック)成形品が、ホンダアクセスが手掛ける「S660 Neo Classic KIT」の外装部品(14部品)に採用されたと発表した。同製品は、21日に販売を開始している。

 S660 Neo Classic KITは、外装部品や灯体などで構成されている。2シーター・オープンスポーツモデルのS660をベースに、このキットを使って外装部品や灯体などを組み替え架装することで、クラシカルなスタイリングにカスタマイズできる。

 S660 Neo Classic KITの開発で、外装部品をほぼ全て新しく設計するにあたり、積水化成品は、部品設計の迅速化や効率化を図ることを目的に、外装部品を単独1社で受け持った。今回の採用について同社は、これまで培ってきた豊富なFRP成形技術や生産実績が認められたものと考えている。

 同社では、これからも自動車部材のカスタマイズ分野で多様化していくニーズに応えるため、軽量で強度や耐久性に優れたFRPの特長を生かした提案を行っていく。

 また、自動車を含む輸送機器事業で、部材の樹脂化やCFRP(炭素繊維強化プラスチック)、 GFRP(ガラス繊維強化プラスチック)の活用に向けた付加価値提案を加速していくとともに、発泡素材との組み合わせによる複合材料の開発により、ソリューションを提供していく。