日本電気硝子 超薄板ガラスが3M溶接ヘルメットに採用

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2020年10月5日

 日本電気硝子はこのほど、超薄板ガラス「G‐Leaf」が欧州で発売の3M社製溶接用ヘルメットの最新モデル「3M Speedglas Welding Helmet G5‐02」に採用されたと発表した。曲面形状の自動遮光フィルターを装備した世界初の溶接用ヘルメットで、格段に広い視野角と軽量コンパクトな形状が大きな特長。

 「G‐Leaf」は、日本電気硝子が製造・供給する厚さ200㎛以下の超薄板ガラスで、平滑性とフレキシブル性が高く曲げや巻きができるため、フレキシブルデバイスやタッチパネルなどに採用されている。自動遮光フィルターは、内蔵する液晶に電圧をかけて透過光量を調節するデバイス。同社の成膜技術により超薄板ガラスに高品質透明導電膜を付けたものが、液晶モジュール基板として複数枚使用されている。

 同社は特殊ガラスのリーディングメーカーとして、高品質な薄板ガラスを生産・供給し、様々な産業の発展に貢献している。透明導電膜、反射防止膜などの成膜技術を生かした製品開発にも積極的に取り組み、今後も大型化、薄型・フレキシブル化、高機能薄膜など、多様なニーズに応えるモノづくりを通して、社会に新たな価値を提供していく考えだ。