三菱ケミカルグループ MMAモノマー、MAAなど4月から値上げ

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2023年3月15日

 三菱ケミカルグループは14日、MMA(メチルメタクリレート)モノマー、MAA(メタクリル酸)、メタクリル酸エステル類の国内価格について、4月1日納入分から値上げすることを決定し、取引先との交渉を開始したと発表した。改定幅は、MMAモノマーおよびMAAが「30円/kg」、メタクリル酸エステル類(BMA、HEMAなど)が「30円/kg以上」。

 MMAの主要原料であるナフサ価格は2022年4-6月をピークに落ち着きを見せているが、一方で製造にかかる用役、物流などのコストは原燃料価格の高騰により大幅に上昇している。同社は、製造コスト上昇分を吸収するためにこれまで自助努力を続けてきたものの、引き続き良品質製品を安定的に供給するには、価格改定の実施が必要と判断した。

 

三菱ケミカル MMA、MAAなど値上げ、今年2月以来

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2022年3月9日

 三菱ケミカルと三菱ケミカルメタクリレーツは8日、MMA(メタクリル酸メチル)、MAA(メタクリル酸)、メタクリル酸エステル類の国内価格について、4月1日出荷分からの値上げを決め、取引先との交渉を開始したと発表した。改定幅はMMA、MAA、メタクリル酸エステル類(BMA、HEMAなど)とも「25円/kg以上」。

 同社は、主要原料の1つであるナフサ価格の上昇などを背景に、今年2月1日出荷分から当該製品の価格改定を行った。しかしその後も国産ナフサ価格は高騰し、7万円/klを超える水準まで達している。加えて、アンモニア価格の上昇、原油高や天然ガス価格高騰によるユーティリティコストの上昇、物流費、その他副原料の上昇で、MMAとその誘導品の製造コストはさらに上昇している。

 同社は、今後も国内顧客へ良品質の製品を安定的に供給していくために、値上げせざるを得ないと判断した。

三菱ケミカル MMA、MAAなど値上げ、昨年4月以来

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2022年1月25日

 三菱ケミカルと三菱ケミカルメタクリレーツは24日、MMA(メチルメタクリレート)モノマー、MAA(メタクリル酸)およびメタクリル酸エステル類の国内価格について、2月1日出荷分から値上げすることを決定し、取引先との交渉を開始したと発表した。改定幅はMMAモノマー、MAA、メタクリル酸エステル類(BMA、HEMAなど)とも「25円/kg以上」。

 同社は、MMAの主要原料の1つであるナフサ価格の上昇などを背景に、昨年4月1日出荷分から当該製品の価格改定を行った。国産ナフサ価格は昨年4―6月期の4万7700円から、7―9月期には5万3500円/klまで上昇。10―12月には同6万円に達することが想定されており、MMAとその誘導品の製造コストが大幅に上昇している。

 同社は、これらコスト上昇分を吸収するためにこれまで自助努力を続けてきたが、これ以上の負担は極めて困難な状況となったことから、今後も国内顧客への良品質の製品を安定的に供給していくために、値上げせざるを得ないと判断した。

三菱ケミカル MMAモノマーなどを値上げ、原料高に対応

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2021年3月24日

 三菱ケミカルは23日、MMA(メチルメタクリレート)モノマー、MAA(メタクリル酸)およびメタクリル酸エステルの国内価格について、4月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅はMMAモノマーとMAAが「25円/kg以上」、メタクリル酸エステル類(BMA、HEMAなど)が「20円/kg以上」。

 MMAの主要原料の1つであるナフサ価格は、原油価格の高まりを受け1-3月期の3万8000円/kl程度から、4-6月期には4万8000円/klと大幅な上昇が予想されている。またもう1つの原料であるアセトンについても、米国で主要メーカーのフォースマジュールや供給制限が行われる中、MMA、IPA(イソプロピルアルコール)のおう盛な需要により記録的な高値となっている。こうしたMMA製造コストの大幅な上昇と堅調な需要を背景に、アジア市況価格(三極バルク)は急速に上昇。昨年6月の1300ドルを底値に、2000ドル前後まで上昇してきている。同社は、これら原料価格上昇分を自助努力で吸収することは困難なことから、国内外の価格差を是正して国内顧客に安定供給を図るため、今回の値上げを決定した。

 

三菱ケミカル MMAモノマーなどの国内価格を値上げ、採算是正図る

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2020年11月18日

 三菱ケミカルは17日、MMA(メチルメタクリレート)モノマー、MAA(メタクリル酸)およびメタクリル酸エステル類(BMA・HEMAなど)の国内価格を、12月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、MMA・MAAが「25円/kg」、メタクリル酸エステル類が「25円/kg以上」。すでに各需要家と交渉に入っており、早期の値上げ浸透を図る。

 同社は広島事業所でC4法およびACH法によりMMAとMAAを製造し、それらを原料としてBMA(ブチルメタクリレート)、HEMA(ヒドロキシエチルメタクリレート)などのメタクリル酸エステル類を製造。主に国内顧客向けに安定供給を続けている。しかし、近年の働き方改革で各設備の定修期間延長による費用増加、安全対策として老朽化設備の維持・更新費用の追加、人手不足による物流費の高騰、などにより製造コストが上昇しており、この傾向は今後も続くと見られる。

 こうした中、同社はこれまで自助努力によりコスト削減を実施してきたが、国内顧客へ良品質の製品を安定的に供給するためには価格改定が必要と判断し、今回の価格改定を決定した。

 一方、コロナ禍の影響により落ち込んでいたMMAの国内需要は、6月を底に反転しつつある。コロナ対策で使用されるアクリル板(PMMA)向けが堅調に推移していることに加え、自動車生産の回復を受け塗料用途なども戻ってきている。秋に国内各社の定修が重なったこともあり、足元では需給がタイトとなっているようだ。

クラレ MMAモノマーとMAAを10月1日出荷分から値上げ

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2018年9月21日

 クラレは20日、MMAモノマー(メタクリル酸メチル)とMAA(メタクリル酸)の国内向け価格を、10月1日出荷分から値上げすると発表した。値上げ幅は20円/kg。

 MMAモノマーとMAAは、透明樹脂・塗料・建材などの用途や、MMAモノマーを原料とするPMMA成形材料の自動車・液晶関連用途での需要が堅調に推移している。

 一方、供給面では欧米・アジア市場で定期修理や設備トラブル要因による稼動停止や、原料調達問題による生産調整が相次いでおり、MMAモノマーとMAAの需給バランスは逼迫している。この需給バランスを背景に海外市況は継続的に上昇しており、さらに足元では国産ナフサなどの原料も高騰している。

 このような状況は当面継続すると予想されることから、同社は安定供給の維持のため、価格改定を実施することにした。