BASF 自動車構造部品のPA化で音振軽減と重量半減

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2021年7月19日

 BASFはこのほど、OEM向け自動車部品の国際的サプライヤーMAHLE社(ドイツ)が「Ultramid」(ポリアミド、PA)で作られたプラスチック製トランスミッションサポートブラケットを上市したと発表した。

 「Ultramid A 3 WG 10」はシャーシおよび構造部品に最適化されたフィラー高充填PAで、機械的特性が優れているため構造部品をすべて金属から置き換えることができ、重量は50%削減される。また、減衰性にも優れているため、部品のNVH(騒音、振動、不快感)を低減し乗り心地も向上する。さらに、射出成形することで、製造工程が簡略化されるとしている。BASF独自のシミュレーション技術「Ultrasim」によりMAHLE社をサポートし、開発工程を短縮できた。

 今回、MAHLE韓国はトランスミッション用の樹脂ブラケットを初めて立ち上げ、国内外に供給。構造部品の樹脂化が市場参入のきっかけとなったとしている。