エボニック DL-メチオニンの生産を世界3拠点に集約

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2020年12月4日

 独エボニックインダストリーズはこのほど、「MetAMINO(メットアミノ:DL-メチオニン)」の生産を3つの国際拠点(米州、欧州、アジア)に集約・規模拡大し安定的な生産を確保すると発表した。

 同社は、家畜飼料に使われる必須アミノ酸DL-メチオニンのグローバル大手メーカーで、サステナブルな動物性タンパク質の供給、食品の安全性、動物福祉の取り組みで重要な役割を果たしている。

 ドイツ・ヴェッセリングで稼働中の年産6万5000tのメチオニン工場を来年3月末までに閉鎖し、約2500万ユーロでメチオニン中間体の工場設備を改善し、ベルギー・アントワープの大規模拠点への長期的な供給を確保する。

 シンガポールの生産工場は2014年に開設し、昨年生産能力を倍増、現在は年産能力30万tの世界最大の生産施設となり、同施設の効率的、安全かつ持続可能なオペレーションは、新たな業界標準となっている。

 米アラバマ州モービルの大規模生産工場を合わせた3拠点で、コスト面で優れトップクラスの技術をもつ生産ラインが稼働中で、さらなる拡張と将来の高コスト効率のモジュール式デボトルネッキングにも対応できる。生産能力の効率化、経済規模の拡大、コスト面の強化で、あらゆる市場に対応できるよう改善される。

 メチオニン事業は将来的にも重要な事業で、市場の課題に対応し、効率性の実現とコスト構造のさらなる最適化を目指して資産設定の準備をしていく。高い信頼性と科学的な卓越性で、顧客や社会のニーズに敏感に対応していく考えだ。