ランクセス 独展示会にPA66代替品などを出展

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2019年7月4日

 ドイツの特殊化学品メーカーのランクセスはこのほど、ドイツ・ヴュルツブルクのマリエンベルク要塞で開催された「電気・電子用途のプラスチック会議」に出展した。

 今回展示したのは、ポリアミド66コンパウンドの経済的な代替品をはじめ、電気自動車のバッテリー・パワートレイン・充電インフラへの構造素材の適用、ハロゲンフリーで難燃性を備えたポリアミド、ポリブチレンテレフタレート(PBT)の製品群。さらに、コンポーネントの開発工程全体を通して顧客をサポートする、広範な電気・電子業界のニーズにカスタマイズしたサービスも紹介した。

 このうち、難燃性ポリアミド66コンパウンドの経済的な代替品は、ハロゲンフリーの難燃性ポリアミド6とPBT。原料不足は供給のボトルネックや大幅な値上げにつながることから、自動車業界や電子分野の多くのメーカーは、ポリアミド66コンパウンドの代替品を求めている。

 同社は多数のポリアミド6とPBTコンパウンドを揃えており、多くの場合、技術的に同等でコスト効率の優れた代替品として使用することができる。例えば、非強化のハロゲンフリー難燃性PBT「ポカンBFN2502」は、優れた耐トラッキング性と高い破断ひずみにより、コネクターに最適だ。

 また、電気自動車のバッテリー・パワートレイン・充電インフラに関しては、これらのコンポーネント向けに、ポリアミドとPBTコンパウンドをカスタマイズ。コスト削減や軽量化デザイン、機能性統合、難燃性能、熱伝導などで多大なメリットを提供する。

 可能な用途としては、モジュールカバー・カバープレート、高電圧コネクター、コントロールユニット向けの筐体部品、セルホルダー、メディアパイプが挙げられる。

 これらの素材の一例が、45%のガラス繊維で強化された高弾性のポリアミド6「デュレタンBKV45FN04」。同製品は、ハロゲンフリー・難燃性パッケージのため、UL94難燃性テストで最高となるV‐0(0.4mm片)の評価を受けている。