VEC 「PVCアワード2019」受賞製品を決定

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2019年12月26日

 VEC(塩ビ工業・環境協会)は、初の開催となったPVC(塩化ビ樹脂)製品のコンテスト「PVCアワード2019」の受賞製品を決定した。

準大賞のアキレス「スカイクリア防炎&Ziptrakロールスクリーンシステム」
準大賞のアキレス「スカイクリア防炎&Ziptrakロールスクリーンシステム」

 同コンテストは、PVC素材の優れた加工性・印刷性・耐久性・耐摩耗性・リサイクル性などを生かし、生活や社会のニーズに応えるソリューションを新しい時代に展開していくことを目指している。

 今回のテーマは〝新しい時代をCreateするPVC製品〟とした。販売開始後5年以内の製品と、これから商品化する製品を対象に公募し、全国から115点の製品が寄せられた。

 11月29日に審査会を開催。応募テーマとの合致性のほか、製品の市場性・機能性・独創性・環境性の5項目を審査基準とし、芝浦工業大学デザイン工学部の橋田規子教授、日刊工業新聞社の山本佳世子論説委員・編集委員、VECの宮島正紀副会長(信越化学工業常務取締役)ら6人の審査員により、準大賞以下、計12点の受賞製品を決定した(大賞は該当製品なし)。

 準大賞に選ばれたのは「スカイクリア防炎&Ziptrakロールスクリーンシステム」(受賞者:アキレス・後藤修斗さん)。「スカイクリア防炎」は、優れた耐候性・防炎性・透明性を持った屋外間仕切り用フィルム。専用フレームの「Ziptrakロールスクリーンシステム」と合わせて使用することで、より快適な屋外空間を作り出せる。

 優秀賞には家畜感染被害の拡散防止を目的に開発された長靴、水の動きで体幹を刺激する新感覚のトレーニンググッズなど5点、審査員賞には、心臓マッサージ時に女性のプライバシーを守るシートを開発した高校生の作品など2点、入賞は4点が選ばれた。

 上位賞には、アウトドアや防災、健康づくり、食品衛生に関連した、昨今のトレンドや要望に対応した製品が多い。審査に当たった橋田教授は、「改めて塩ビ素材の優秀さを感じた」と、塩ビが持つ多様な用途に関心が高まったとし、次回に向け「大賞に相応しい、アッと驚くような魅力的な応募」への期待を寄せた。

 なお、表彰式は来年1月10日に如水会館(東京・千代田区)で行わる。受賞製品をはじめ応募製品は、同月17~26日に「GOOD DESIGN Marunouchi」(東京・千代田区)で展示される。