東洋紡は27日、グループ会社の豊科フイルム(長野県安曇野市)とともに、持続可能な製品に関する国際的な認証の1つである「ISCC PLUS認証」を取得したと発表した。これを受け、今秋から同認証製品として、マスバランス方式によりバイオマス由来特性を割り当てたバイオマス二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルムの販売開始を予定する。
東洋紡グループはこれまでも、
2023年3月28日
2023年1月31日
2021年11月25日
三井化学とプライムポリマーは24日、両社の大阪工場(大阪府高石市)が持続可能な製品の国際的な認証制度の1つであるISCC PLUS認証を取得したと発表した。
これにより両社は、今年度下期から大阪工場のナフサクラッカーに投入するバイオマスナフサを原料とする誘導品・製品群を、認証制度に基づいたマスバランス方式によって割り当て、バイオマス化学品とバイオマス樹脂の販売を開始する。なお、ナフサクラッカーへのバイオマスナフサの投入は日本初の試み。
ISCC PLUS認証で展開する製品は、三井化学がエチレン、プロピレン、ベンゼン、フェノール、アセトン、エチレンオキサイド、尿素の7製品で、プライムポリマーはポリプロピレンとなる。
ISCC(国際持続可能性カーボン認証)が展開するISCC PLUS認証は、バイオマスやリサイクル原材料の持続可能性認証プログラム。グローバルなサプライチェーンを通じて管理・担保する認証制度として広く認知されている。特に複雑な生産工程をもつ化学産業のサプライチェーンのバイオマス化を推進させる、マスバランス方式(物質収支方式)の有効な認証制度となっている。
三井化学グループは循環経済の実現に向け、化学品やプラスチックのリサイクルとバイオマス化の両輪で取り組んでいる。地球温暖化対策に貢献するバイオマス化は、2050年カーボンニュートラルの実現に向けた重要な戦略課題と捉えており、素材・プロセスの開発とともに、ステークホルダーとの対話を通じてバイオマスの社会への実装を推進していく狙いだ。