𠮷田淑則氏(よしだ・よしのり=JSR元代表取締役会長、元社長、現特別顧問)4月26日午後11時35分、慢性心不全のため死去。79歳。葬儀・告別式は近親者のみで執り行われた。喪主は長男・篤史氏。なお、後日に「お別れの会」を執り行う予定だが、現時点で日時や場所などの詳細は未定。
2019年5月9日
2019年5月9日
2019年5月9日
2019年5月9日
2019年5月9日
SEMIジャパンはこのほど、産業技術総合研究所(産総研)が今年4月1日に設立したフレキシブルIoTコンソーシアムに参加したと発表した。
同コンソーシアムは、フレキシブルハイブリッドエレクトロニクス(FHE)技術と、高度情報処理技術との融合を図り、サービスビジネスの開拓、開発促進を支援することを目的としている。SEMIは、同コンソーシアムの運営委員として参加し、エレクトロニクスの成長分野として期待されるFHE技術の進展をSEMI会員と共に加速する。
同コンソーシアムの活動は、①研究会・シンポジウム・情報交換などの開催②内外技術動向・市場動向調査、技術セールス③デバイス/システム技術マッチング支援、サービス事業推進支援④推進戦略企画・策定(プロジェクト企画、ファンディングなど)、各種連携サポート⑤FHE関連の製造・評価・解析施設の活用、国家プロジェクト開発技術の活用⑥材料プロセス機能評価、実機試作、社会実装検証などによる技術の市場適合性検証、が計画されている。
また技術支援のインフラとして、産総研の柏センターに設置された印刷などのFHE関連プロセス装置や各種評価・解析装置を設置し、コンソーシアム会員に提供する。
SEMIは同コンソーシアムに、SEMIのグローバルな会員と活動のプラットホームを提供するとともに、参画を通じて、SEMI会員のFHE技術分野への参入や技術・ビジネスの発展を支援する。
2019年5月9日
ドイツの特殊化学品メーカーのランクセスはこのほど、乗用車用高性能エンジンオイル向け有機潤滑油添加剤の新製品の販売を開始すると発表した。
新製品「アディティンRC3502」は、特に摩擦を低減すると同時に、性能の持続性と耐摩耗性を発揮するように開発された。非腐食性で、全ての合成系・鉱油系ミネラルエンジンオイルと親和性があり、加えて「SAPS(硫酸灰分・リン・硫黄)フリー」の特性を持つ。
さらに、表面活性タイプの耐摩耗性添加剤、清浄剤、モリブデンジチオカーバメート(MoDTC)が効果を発揮する摩擦面で、添加剤間の反応を促進するというメリットもある。
このような優れた摩擦低減性と耐久性は、さらなる省燃費性能が求められる新規格「ILSAC GF‐5+」や「同GF‐6」で要求されるエンジンダイナモテストの省燃費性能に寄与する。
同社のアディティブス(ADD)ビジネスユニットは、さまざまな用途や要求性能に対応する幅広い潤滑油製品のポートフォリオを提供している。潤滑油基油・潤滑油添加剤・添加剤パッケージ・潤滑油最終製品などの製品群は、厳格化する排ガス規制や省燃費の法定基準に対応できるように顧客をサポートする。近年、特に燃費改善に重点的に取り組んでいる自動車業界で、効果的なエンジン潤滑油は省燃費に重要な役割を果たす。
同社の新しい摩擦調整剤は、このトレンドに応えることができる。
2019年5月9日
セキスイハイム信越は、4月27日に体感型ショールーム「セキスイハイムミュージアム松本」(長野県松本市)をオープンした。
自然災害による被害が多発し、災害時の安心に対するニーズが高まっている昨今、「未来も安心して暮らせる家」について、セキスイハイムの住宅性能とともに紹介・提案する。
同ミュージアムは、VR(仮想現実)や、プロジェクションマッピングを使ったスマートハウスの説明など、最新技術を採用した体感型ショール―ム。①家づくりの基本を「学ぶ」②セキスイハイムの家づくりを「学ぶ」③未来の家づくりを「学ぶ」の3つのエリアで構成。
住宅建築を検討しているユーザーに、まず家づくりに関する一般的な知識を学んでもらい、その中でセキスイハイムの特長を理解してもらいながら、顧客満足度の向上を目指す。
なお、体験型ショールームの開館時間は10時~18時(定休日:水曜日・木曜日)、入館に関しては、原則として完全予約制となっている。
2019年5月9日
帝人はこのほど、同社が展開する熱可塑性炭素繊維複合材料(CFRTP)製品である「Sereebo(セリーボ)」が、米国ゼネラルモーターズ(GM)のピックアップトラック2車種に採用されたと発表した。
同製品が使用されるのは、GMが今年の夏から市場展開を開始するピックアップトラック「GMC シエラ・デナリ1500」と「GMC シエラAT4 1500」のピックアップボックス(荷台)「カーボン・プロ」で、CFRTPが量産自動車の構造部材に使用されるのは世界で初めてのことになる。
帝人が開発した「セリーボ」は、熱可塑性樹脂を使用し、世界で初めて製造タクトタイムを約1分にまで短縮したことにより、自動車部品などの量産対応を可能にした革新的なCFRTP。
一方、「カーボン・プロ」は、帝人がGMと共同開発したピックアップボックスで、ポリアミド系樹脂を母材として、炭素繊維をランダムに分散させた「セリーボ」シリーズの製品を荷台内側のパネル部分に使用している。
「セリーボ」を用いることで、成形時間の大幅な短縮を実現したほか、スチールを使用したピックアップボックスに比べて約40%の軽量化を実現するとともに、約10倍の耐衝撃性を有し、耐腐食性にも優れている。また、従来の素材では量産できなかった複雑なデザインの成形にも対応でき、リサイクルも容易だ。
なお、「セリーボ」を用いた「カーボン・プロ」の荷台内側部分は、帝人グループで軽量複合材料製品の生産・販売・技術開発を展開するコンチネンタル・ストラクチュラル・プラスチックス(CSP社)のハンティントン工場(インディアナ州)で製造される。
帝人はTier1サプライヤーとして、素材選定から部品設計にまで踏み込んだ提案力の強化やグローバル安定供給体制の確立を図るとともに、2020年以降の環境規制強化に対応した車体の軽量化に向けた提案力強化のため、使用材料の拡充や他メーカーとの協業などを進め、マルチマテリアルでの部品供給メーカーとしてソリューション提案力を強化していく。
さらに、2030年近傍には、自動車向け複合材料製品事業の売上を20億ドル規模へと拡大していく考えだ。
2019年5月9日
DICはこのほど、経済成長著しいインドの塗料用樹脂市場への本格的な進出を目指し、4月27日に同国のアイディール ケミ プラスト社(マハラシュトラ州)を買収したと発表した。投資額は非公開。
アイディール社は、2004年に設立の中堅塗料用樹脂メーカー。自動車補修・コイルコーティング・木工塗料などに用いるアクリル樹脂やアルキド樹脂、ポリエステル樹脂の製造販売を行っている。
創業メンバーの経験と人脈を生かしたマーケティング力と、ユーザーニーズにマッチした製品開発の技術力を強みに、優れた性能と低コストを実現する製品の提供を通じ、インド国内外の顧客から高い信頼を得ているという。
DICは、インド塗料市場に精通した企業と手を結ぶことで、成長性の高い同市場に本格参入を図るため、同社と協議を重ねてきた。今回、DICのハイエンド製品に対応した樹脂開発力と、アイディール社がもつノウハウやサプライチェーンを融合することで、短期間でインド市場でのポジションを高められると判断し、買収に至った。
DICグループは、新中期経営計画「DIC111」(2019~2021年)の中で、パフォーマンスマテリアル事業のグローバル化を掲げ、南アジアでの生産拠点拡充を地域戦略としている。成長地域であるインドをグローバル展開を加速する重要な地域と位置づけ、今後、アイディール社を足掛かりに近隣国のグループ会社と連携し、共同での製品開発や設備投資も進めながら、事業規模を拡大していく方針だ。
2019年5月9日
ダイセルは8日、グループ会社のダイセル・キラル・テクノロジーズ(インディア)=DCTI社、インド・テランガーナ州ハイデラバード=が、今月から新社屋「DCTIナレッジセンター」の本格稼働を開始すると発表した。
同センターは分散していた建屋の機能を集約し、包括的にサービスを提供できる設備を備えており、業務をより効率的に、環境に配慮された空間で行うことができる。3階建てで総床面積は約4600㎡。約200人の研究者が就業可能で、施設能力の課題も解消した。同センターの活用により、DCTI社はよりスムーズに顧客に製品・サービスを提供するとともに、既存事業の拡大と新規事業領域の開拓を進めていく。
インドでキラル事業を担うため、2008年に設立されたDCTI社は、ダイセルのCPIカンパニーグループに属している。キラルカラムの販売やテクニカルサービス、受託分取サービスに加え、GMP(医薬品の製造・品質管理の基準)分析サービス、製薬企業向け分析用標品などを提供している。
DCTI社の施設はこれまで、ハイデラバード市内のサイエンスパーク「IKPナレッジパーク」内に分散しており、事業の拡大に伴い、施設の能力も限界に達していた。