東ソー ポリウレタン原料MDIを値上げ、コストが上昇

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2022年4月7日

 東ソーは6日、ポリウレタン原料MDIの全製品について、4月15日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「50円/kg以上」。

 昨年から、MDI製品の主原料価格の高騰が依然として継続しており、さらにユーティリティコストや物流コストの上昇も続いている。同社は、製品の安定生産・安定販売を維持するためにも、値上げせざるを得ないと判断した。

 

デンカ クロロプレンゴム値上げ、需給バランスが逼迫

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2022年4月7日

 デンカは6日、クロロプレンゴム「デンカクロロプレン」について、5月10日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、国内が「60円/kg以上」、海外が「500ドル/t以上」および「450ユーロ/t以上」。

 クロロプレンゴムの世界市場は好調な需要を背景に需給バランスが逼迫しており、全ての需要に応えられない状況が続いている。また、原燃料価格の上昇による製造コスト増は自助努力の限界を超えている。同社は、製品の安定供給ならびに事業の維持継続のため、今回、値上げせざるを得ないと判断した。

三井化学 アセトンなど追加値上げ、原燃料コストが高騰

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2022年4月7日

 三井化学は6日、アセトン(AC)、イソプロピルアルコール(IPA)、メチルイソブチルケトン(MIBK)、MIBK類を、4月15日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、ACが「21円/kg」(ナフサ上昇分:20円+用役・副原料上昇分:1円)、MIBKとMIBK類は「29円/kg」(同26円+3円)、IPAは「19円/kg」(同16円+3円)。いずれも先月に続く今年2度目の値上げとなる。

  前回発表分は、主原料ナフサ価格の想定を4-6月期8万円/kl水準で決着したものの、その後もナフサ価格は上昇を続けている。同期9万円/klに達することが見込まれており、さらなるコスト上昇が想定される中、原油価格の上昇により重油や液化天然ガス(LNG)も上昇、用役費や副原料価格も上昇を継続している。

  こうしたコストの高騰は、同社の自助努力の範囲を超えるものであることから、安定供給体制の維持を図るためにも、価格改定を実施せざるを得ないと判断した。なお、想定したナフサ水準が変動する場合は、再度の価格改定もあるとしている。

塩ビ樹脂 4月のインド向け輸出価格、2ヵ月連続で上昇

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2022年4月6日

モンスーン期前に需要が拡大、中国品が上値抑制

 塩ビ樹脂(PVC)の4月分のアジア輸出価格は、インド向けが前月比30ドル高の1770ドル/t、中国その他向けは同80ドル高の1390ドル/tで決着した。台湾大手メーカーも、インド向け同80ドル高の1640ドル/t(ボリュームディスカウントなし)、中国向け同80ドル高の1390ドル/t(同なし)で決着している。インド、中国向けとも2月の契約価格を底値に反転しており、2ヵ月連続で上昇する結果となった。

 その背景として、

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アジア石化市況 エチレン高値もスプレッド圧迫

2022年4月5日

ブタジエンは1100ドル回復、芳香族は強含みに

 アジア地域の2月第四週の石化市況では、エチレンは前週並みの1220ドル/tでの取引となった。原油・ナフサ高やエチレンセンター各社の減産などにより、前週までの4週間で270ドルも急騰していたことから、市場に一服感が見られている。ナフサとのスプレッドは

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クラレ 液状ゴムを値上げ、主原材料などで高騰来月から

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2022年4月5日

 クラレはこのほど、液状ゴムを5月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、国内向けが「130円/kg」、海外向けが「1.30米ドル/kg」。

 対象製品については、昨近の主原材料価格の高騰をはじめ、包装資材、ユーティリティ・物流費用などを含む各種コストの著しい上昇が、同社の自助努力によるコスト吸収の範囲をはるかに超えるものとなっている。供給の継続と事業運営の維持のため、価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

クラレ 合わせガラス用中間膜を値上げ、PVBフィルム

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2022年4月5日

 クラレはこのほど、建築・自動車向け合わせガラス用中間膜のポリビニルブチラール(PVB)フィルム「トロシフォル」などについて、4月15日出荷分からグローバルで値上げすると発表した。改定幅は欧州が「sqm0.60ユーロ以上」(厚み0.76mm/30ミル換算)、その他の地域が「sqm0.66米ドル以上」(同)。 

 主要原材料や燃料、物流費用などを含めたコストの上昇は、同社の自助努力によるコスト吸収の範囲を超えていることから、安定供給を維持するために価格改定の実施を決めた。

デンカ スチレン系シートを値上げ、ナフサ上昇に対応

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2022年4月5日

 デンカは4日、スチレン系シートについて、5月1日納入分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、食品包材用スチレン系シートが「30円/kg以上」、「デンカサーモシートBOPS」が「25円/kg以上」となっている。

 同社は以前から各種の合理化努力を実施しコスト吸収に努めてきたが、国産ナフサ価格および各種原燃料価格が上昇しているため、現行価格では安定供給と事業継続が困難であると判断した。