アジア石化市況 エチレン下落基調止まらず

2019年5月21日

 アジア地域の石化市況では、エチレンは下落基調が止まらず、4月第4週は960~970ドル/tでの取引となった。上値が1000ドルを下回ったのは、1月第3週以来となる。原油・ナフサ価格は上昇しているものの、誘導品市場が盛り上がらず、エチレン市況の上昇を抑えている状況だ。

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宇部丸善ポリエチレン 24日からPEを15円/kg以上値上げ

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2019年5月15日

 宇部丸善ポリエチレンはこのほど、ポリエチレン(PE)製品を5月24日納入分から15円/kg以上値上げすると発表した。

 対象製品は同社ポリエチレン(LDPE、EVA、メタロセンL-LDPE、L-LDPE)および、その他同社取り扱い製品。

 主原料となる国産ナフサ価格が、原油価格の上昇や為替の円安継続に伴い急騰する中、今年2Q(4-6月期)は、4万8000円/kl程度が見込まれ、ユーティリティコストや副原料費などの諸経費もさらなる高騰が予想されている。加えて、深刻な人手不足の影響により運賃も上昇。

 同社は、上昇分を吸収するために合理化やコスト削減に注力するが、自助努力の限界をはるかに超える状況となっている。このような状況下、ユーザーへの安定供給継続のため、今回の販売価格改定が不可欠と判断した。

住友化学 27日からPEとPPを10円/kg以上値上げ

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2019年5月14日

 住友化学は13日、ポリエチレン(PE)とポリプロピレン(PP)の値上げを前提に需要家との交渉に入ると発表した。値上げ幅はいずれも「10円/kg以上」。5月27日納入分からの実施を予定。

 アジアのナフサ価格が、OPECの減産や産油国の供給不安による原油価格の高まりを受け上昇する中、今年4-6月期のナフサ輸入価格は、1-3月期対比でさらに上昇することが予想されている。

 こうした原料価格の高騰に伴うコスト増は、同社の自助努力だけでは吸収しえないものであり、安定供給を継続するためにも、今回の価格改定を決定した。

 なお、想定したナフサ価格が大きく変動する場合は、価格の改定幅を修正する場合もある、としている。

 

アジア石化市況 エチレン一段安の970ドル

2019年5月14日

 アジア地域の石化市況では、エチレンは前週から一段安となり、4月第3週は970~1000ドル/tでの取引となった。下値は1000ドル/tを4週連続で下回っている状況だ。

 中国市場に力強さが見られない中、スチレンモノマー(SM)設備のトラブルに加え、誘導品の市況も弱含んでいることが要因として挙げられる。

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