東ソー PE全製品を来月から12円/kg以上値上げ

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2019年4月23日

 東ソーは22日、ポリエチレン樹脂全製品を5月21日納入分から12円/kg以上値上げすると発表した。

 対象製品は、低密度ポリエチレン「ペトロセン」、直鎖状低密度ポリエチレン「ニポロン‐L」「ニポロン‐Z」、超低密度ポリエチレン「LUMITAC」、高密度ポリエチレン「ニポロンハード」、エチレン酢酸ビニル共重合体「ウルトラセン」、ポリオレフィン系接着性樹脂「メルセン」、高溶融張力ポリエチレン「TOSOH-HMS」。

 ポリエチレン樹脂の主原料である国産ナフサ価格は、OPECの減産に加え、産油国の供給不安による原油価格の上昇や円安の継続を背景に騰勢を強めており、4-6月期以降は4万8000円/klを超える水準まで上昇することが予想されている。

 同社は徹底したコスト削減に努めているが、こうした急激なコスト事情の悪化は、自助努力のみで吸収することは極めて困難であると判断し、今回の価格改定を決定した。

 なお、想定したナフサ価格が大きく変動する場合は、価格改定幅を修正する場合もある、としている。

宇部興産 CPL4月の価格は前月比25ドル高

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2019年4月18日

 宇部興産は、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、4月の韓国・台湾大手向け契約価格を1790ドル/tで決着。3月の価格(同1765ドル/t)に比べ4月は25ドル高となり、1月を底に3カ月連続での上昇となった。

 CPLは中国経済の減速を背景に、昨年10月をピークに今年1月にかけて価格が暴落。しかし、原油価格に連動し原料価格が反転したことで、様子見だった需要家の買いが戻り、需給バランスが締まっている状況だ。

 ベンゼンとのスプレッドも

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プライムポリマー PEとPPを5月21日納入分から値上げ

2019年4月17日

 プライムポリマーは16日、ポリエチレン(HDPE・LLDPE)とポリプロピレン(PP)を、5月21日納入分から値上げすると発表した。値上げ幅は現行価格から「10円/kg以上」。

 主原料である国産ナフサの4-6月期基準価格は、主要産油国による減産や米国による対イラン・ベネズエラ制裁、北アフリカ・中東の政情不安に伴う原油供給減少懸念を背景とした原油価格の上昇に加え、円安も継続していることから、今後は4万8000円/kl超で推移すると見込まれる。

 同社は厳しい経済環境下、あらゆるコストダウンに懸命に取り組んでいるが、このようなコストの高騰は自助努力により吸収できる水準を超えるものとなるため 価格改定を求めざるを得ないと判断した。

 なお、想定したナフサ基準価格が大きく変動する場合は、修正を求めることもあるとしている。

 

アジア石化市況 エチレンは前週比15ドル高に

2019年4月16日

 アジア地域の石化市況では、エチレンは2週連続で上昇し、3月第4週は1065~1095ドル/tと下値・上値とも15ドル高での取引となった。

 前々週まで大幅に下落していた反動に加え、原油・ナフサ価格が上昇傾向となり先高感から玉確保の動きが見られたようだ。スプレッドも

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WTI原油 昨年11月以来の64ドル台に上昇

2019年4月15日

 世界の原油相場では、WTI原油は3月末に1バレル60ドルを突破、今月8日には昨年11月以来となる64ドル超に達した。

 OPEC(石油輸出国機構)の減産に加え、米国のイランやベネズエラへの制裁、リビアの内戦などにより供給量の減少が予測されており、需給の逼迫感から投資マネーの動きが活発化している状況だ。

 世界経済に影響を与える米中貿易摩擦やブレグジットの行方が懸念材料だが、結論が先送りされ妥結への期待感が高まっていることも原油相場を押し上げる要因となっている。

 昨年のWTI価格は、世界情勢の変調を背景に不安定な動きとなり、10月をピークに高騰したものの年末にかけて急落した。今年に入ってからは、OPECや

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