三井化学 アクリルアマイドを15円/kg以上値上げ

2019年5月22日

 三井化学は21日、アクリルアマイド(AAM、固形換算)を6月1日出荷分から15円/kg以上値上げすると発表した。

 原料アクリロニトリルの価格上昇に加えて、副資材・用役費、物流費の値上がりが顕著となっている状況下、同社はあらゆるコストダウンに注力してきた。

 しかし、これらの上昇分を自助努力のみで吸収することは困難であると判断し、今回の価格改定を決定した。

 

三井化学 植物由来レンズ材料展示、G20農業大臣会合で

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2019年5月17日

 三井化学は10~12日に朱鷺メッセ新潟コンベンションセンターで開催された、G20新潟農業大臣会合の展示会で、世界初の植物由来素材による視力矯正用高屈折率レンズ材料「Do Green MR‐174」を展示した。

Do Green MR‐174
Do Green MR‐174

 G20新潟農業大臣会合は、6月に大阪市で開催されるG20サミットに合わせて、日本が議長国として開催される関係閣僚会議の1つ。G20メンバーと、その他の招待国や招待国際機関など多くの参加者を対象に、先進農業技術、食文化やフードバリューチェーンなど、日本の取り組みを紹介する展示が企画された。

 同社は今回の展示テーマの1つである、SDGs達成に向けた取り組みで、「Do Green MR‐174」を紹介した。同レンズ材料は、従来のレンズに比べCO2を約14%削減できる。また、日本ではJORA、米国ではUSDAのバイオマス製品認定を取得しており、従来の化石原料由来レンズ材料と同等レベルの品質を確保している。

 さらに、レンズ材料からメガネを革新するマーケットリーダーとして、高屈折レンズ材料ブランド「MR」シリーズをはじめ、数多くの優れたレンズ材料や革新的な技術を生み出し、世界のメガネをリードしている。

 同社グループはこれまで進めてきた経済・環境・社会の3軸経営を深化させ、ESGの要素を経営や事業戦略に統合するとともに、社会と同社グループの持続可能な発展を目指す。

 

 

三井化学 RC活動で中国業界団体から表彰、日本企業初

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2019年5月17日

 三井化学はこのほど、中国での継続したレスポンシブル・ケア(RC)活動が評価され、中国国際化学品製造商協会(AICM)から「RC Chairman‘s Award」を受賞し、4月18日に表彰を受けたと発表した。

三井化学RC・品質保証部長 松江 香織(上段、右から6番目)
松江RC・品質保証部長 (上段、右から6番目)

 5年以上継続したRC活動と中国化学産業への貢献により、日本企業では初めての同賞受賞となった。RC活動は、化学企業が社会の持続的発展に貢献するために、化学製品の全ライフサイクルにわたる安全、健康、環境の継続的改善、成果の公表、社会との対話を自主的に行い、業界として統合的に推進する活動のこと。

 今回の受賞は、中国で関係会社が実践してきた危険予知活動の強化や作業環境改善など、安全に関わる地道な活動を実施してきたことと、その実績となる安全・環境データの継続的な報告が評価された。これらに加えて、安徽(あんき)省希望小学校での化学実験教室の開催や、中国大学生化工設計コンテストへの協賛も加味された。

 三井化学グループは、RC活動を国内外の関係会社へ展開しており、中国でも、「環境・安全・品質・健康」の確保と、継続的な社会との対話・コミュニケーションに注力してきた。今後も、グループ一丸となってRC活動を推進し、中国化学産業を通じ、社会の持続的発展に貢献していく考え。

 同社は2017年には、AICMから「RC Merit Award」を2015年に続き2回連続で受賞している。

三井化学の3月期 関係会社の業績好調で純利益は最高益

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2019年5月16日

 三井化学は15日、2018年度(2019年3月期)の連結業績を発表した。売上高は前年度比12%増の1兆4829億円、営業利益10%減の934億円、経常利益7%減の1030億円、純利益6%増の761億円となった。

 久保雅晴代表取締役副社長は「営業利益は前年度比で約100億円の減益となったが、昨年6月に発生した大阪工場火災の影響、第4四半期の原料価格急落を受けた在庫評価損といった一過性の要因が主なものだった。販売数量面では各セグメントとも、おおむね堅調に推移しており、

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三井化学 市原工場で潤滑油配合剤の新プラント起工式を開催

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2019年5月7日

 三井化学は市原工場(千葉県市原市)で、炭化水素系合成油「ルーカント」を製造する新プラントの起工式を4月25日に執り行った。

佐藤 幸一郎常務執行役員 モビリティ事業本部長
佐藤 幸一郎常務執行役員 モビリティ事業本部長

 同製品については、市原工場内に年産2万tのプラントを新設することで、現在生産を行う岩国大竹工場(山口県和木町)と合わせて、生産能力をほぼ倍増にする。営業運転開始は、2021年2月を予定。

 「ルーカント」は同社が世界で初めて商品化した高性能炭化水素系合成油。粘度の温度依存性が小さく、剪断安定性・熱化学的安定性に優れるなどの特長を生かし、主に潤滑油の粘度調整剤として自動車ドライブラインのギア油、工業用潤滑油、グリースを含む極めて高い水準での品質が求められる用途に採用されており、主要な自動車メーカーや潤滑油メーカーに認証されている。

 また、「ルーカント」は世界的な低環境負荷(省燃費、長寿命)ニーズが広がる中、潤滑油添加剤パッケージ最大手・ルーブリゾールとの戦略提携により、潤滑油産業向けの販売を拡大中だ。

 同製品の安定的な供給能力の確保とさらなる事業強化を目的に今回、生産能力を増強し、三井化学とルーブリゾール両社で同事業の拡大・成長を図っていく考え。

三井化学 ミラノのデザイン展で緑化企業に素材協力

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2019年4月10日

 三井化学は9日、イタリア・ミラノで開催中の「ミラノデザインウィーク2019」に出展しているグリーン・ワイズ(東京都多摩市)に、コンセプトを実現するための素材協力をしていると発表した。同展示会は、世界最大のデザインイベント。

スタビオで製作した花器
スタビオで製作した花器

 室内・屋外緑化、舞台造園などの緑化事業を展開するグリーン・ワイズは、身近にある本来の自然を切り取り、ライフスタイルやインテリアに取り入れる「スローグリーン」を提唱している。

 今回、同社が「スローグリーン」なライフスタイルを提案するにあたり、三井化学は太陽の光で色が変化する、フォトクロミック(調光)・テクノロジー「サンセンサーズ」で製作したリング、植物由来のウレタン素材「スタビオ」で製作した、水が浮遊する透明な花器の製作で協力した。

サンセンサーズで製作したリング
サンセンサーズで製作したリング

 「サンセンサーズ」はメガネレンズ材料として世界トップシェアを誇る、同社の調光レンズブランド。インマスタイプであるにもかかわらず、トップレベルの退色スピードを実現し、コーティングタイプのレンズに比べて調光性能が長持ちする。今回は3色に変わるリングとして使用している。

 一方、「スタビオ」は同社が開発した世界初のウレタン新素材。植物を原料とするバイオマスプラスチックで、ライフサイクルでのCO2排出削減に貢献する。

 また、透明性と耐久性を持ち、さまざまな成形材に使用可能。今回は透明な花器として使っている。表面の硬度を調整することで、細い茎でも自立させる滑りにくさを実現した。展示会は9日から14日まで一般公開を行っている。

 

三井化学など メガネをかけた鉄道ファン限定でイベント開催

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2019年4月3日

 三井化学と松浦鉄道(長崎県佐世保市)は、メガネをかけた鉄道ファン限定のイベントを4月21日に開催する。特別ダイヤで佐世保駅を出発し、施設見学などを楽しみながら終点の有田駅まで走る。

メガネレンズ号
メガネレンズ号

 松浦から伊万里にかけての海岸沿いでは、三井化学が開発した眩しさを低減し、色の差を見分ける力をアシストするレンズ「NeoContrast」をつけて、車窓からの眺めを楽しんでもらう。

 三井化学はメガネレンズ用材料「MRシリーズ」を製造・販売しており、2017年に販売30周年を迎えた。30周年事業の一環として、運行30周年を迎えた松浦鉄道の列車命名権を購入し、昨年10月から1年間「メガネレンズ号」を走行させている。

ヘッドマーク
ヘッドマーク

 21日は佐世保駅改札前に集合し、11時に受付、11時38分に同駅を出発。途中、車両基地見学や日本最西端駅訪問証明書の発行などがあり、午後4時1分に有田駅に到着し、解散となる。佐世保バーガーとドリンク、土産が付く。

 参加資格はメガネをかけていること。定員は30人。参加費は2000円(小学生は1000円)。申し込みは電話のみ。松浦鉄道佐世保駅、電話0956-25-2229まで。受付時間は午前9時から午後6時まで(年中無休)。

【化学企業 入社式訓示①】三井化学 淡輪敏社長

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2019年4月2日

 皆さん、三井化学への入社、おめでとう。三井化学グループを代表し、心より歓迎する。

 三井化学はポートフォリオ変革に向けて積極投資のフェーズにある。企業として利益を上げていくことは、当然の責務であり、利益を上げる「強い会社」でなければ、厳しい競争の中では存在していけない。

 一方で、「強い会社」であるだけでは、存在する価値がないと言える。社会課題にどう貢献し、環境に対してどれだけの良い影響をもたらせるか。また、年齢や国籍、性別にとらわれず、お互いを1人のプロとして認め合う自由闊達な企業文化も、かけがえのない財産だと考える。

 こうした無形の価値をもった会社を、私は「強い会社」の対比として「いい会社」と呼んでいる。「強い」だけでなく「いい会社」の実現に向けて、共に考え、行動していこう。

 三井化学の一員となった皆さんは、3つのことを心に留めておいてほしい。

 ①「安全最優先」。社会の一員として果たすべき一番大切な責任は、「安全を守ること」だ。一人ひとりが「安全は自分自身のため、家族、同僚、社会のため」と心に刻み、常に「安全を最優先する行動」をお願いする。

 ②「胆識(たんしき)」。学者、政財官界の指導者として知られる安岡正篤の「識」に関する言葉を紹介したい。

 人の話を聞いたり、書物を読んだりして得られるものが「知識」。これに経験と学問が積まれると「見識」になり、さらに実行力が加わってはじめて「胆識」となる。積極的に経験を積んで「見識」を深め、「胆識」を身につけた人間になってほしい。

 ③「魅力的な人間を目指す」。仕事とは、さまざまな強みをもつ人々との共同作業を通して成果につなげるものであり、最後にものをいうのは一人ひとりの人間力だ。互いに尊敬し合い、幅の広い魅力的な人間を目指してほしい。

 世界は急速に変化している。私たちが提供すべき製品、技術、サービスも次々と変わっていく。そんな時代に三井化学の一員となった皆さんには、新しいことへの挑戦と、新しい仲間との出会いを楽しみ、三井化学というフィールドで存分に持ち味を発揮してもらいたい。期待している。

三井化学 「なでしこ銘柄」に選定、ダイバーシティを推進

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2019年3月27日

 三井化学はこのほど、女性活躍推進に優れた企業として、22日に経済産業省と東京証券取引所から、2018年度の「なでしこ銘柄」に選定されたと発表した。

 なでしこ銘柄は、「女性活躍推進」に優れた上場企業を、「中長期の企業価値向上」を重視する投資家にとって魅力ある銘柄として紹介することを通じて企業への投資を促進し、各社の取り組みを加速化していくことを狙いとしている。

 2018年度は東京証券取引所の全上場企業約3600社から、企業価値向上を実現するためのダイバーシティ経営に必要とされる取り組みと、その開示状況について評価が行われ、業種ごとに42社を選定した。

 同社では、社会と同社の持続可能な成長のためには多様性が必須であるとの考えから、ダイバーシティをコアバリューの一つに位置づけている。多様な人材による多様な発想は、持続的成長の基盤となるイノベーションの源泉であり、ダイバーシティの推進は重要な経営戦略の一つと考えている。

 これまでも製造現場の交替勤務職場への女性社員配属や、総合職の積極的な採用などにより、その力を事業に生かすべく取り組むとともに、女性社員が活躍できる風土醸成や働きやすい職場環境づくりを進めてきた。

 今後もダイバーシティの推進を通じて、社員一人ひとりが自らの強みを最大限発揮し、イノベーションを起こしていくような魅力ある会社を目指して取り組んでいく。

三井化学 新型ブロックポリマーの開発で化学技術賞を受賞

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2019年3月26日

 三井化学はこのほど、2018年度の日本化学会化学技術賞を受賞し、17日に表彰を受けたと発表した。同賞は日本の化学工業技術に関して、創造性と成果が特に顕著な者に対して授与される。

 今回の受賞は①三井化学がもつ独自の触媒・合成技術を活用し、ポリオレフィンとシリコーンとが結合した新型ブロックポリマー「イクスフォーラ」の製造技術開発に成功したこと②これをポリオレフィン表面改質剤として、製造販売元である三井化学ファインが用途・顧客開拓して実用化に至ったこと‐の2点が評価された。

 受賞者は生産技術研究所の岡部晃博主席研究員、朝重直樹主席研究員、松浦貞彦主席研究員、機能材料研究所の永井直主席研究員、ミツイ・ケミカルズ・アメリカの原田保氏。

 開発した「イクスフォーラ」は、ポリオレフィン材料の成形時に少量添加することで、製品の表面に離型性、撥水・撥油性、耐摩耗性という、シリコーン樹脂特有の特長を付与することができる。また、従来のシリコーン系改質剤に見られる、ブリードアウト、ポリオレフィン材料との非相溶性、成型性の低下などの課題を解決する。

 このような性能が評価され、食品残りが少ない包材・ボトルなどに採用され、フードロス削減に貢献している。また、液晶パネルに使用される光学フィルムや住宅建材などの保護フィルム、汚れが落ちやすいシートなどでも使われている。今後は、ヘルスケア分野を中心に用途開発を加速していく。