東亞合成の上期 半導体・自動車向け伸びコロナ前に回復

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2021年8月2日

 東亞合成が30日に発表した2021年12月期の上期(1-6月期)の連結業績は、売上高は前年同期比13%増の742億円、営業利益は59%増の90億円、経常利益は59%増の98億円、純利益は85%増の70億円だった。半導体・電子部品関連や自動車関連向け製品が好調だったことを受け、その他の事業を除く全事業セグメントで増収増益となり、全体では2桁増と伸長した。コロナ禍前の2019年との同期比較でも増収増益と上回っており、業績は大きく回復している。

 セグメント別に見ると、基幹化学品事業は、電解製品では一部需要の回復が遅れた分野もあったが、販売数量は増加した。アクリルモノマー製品は、アクリルゴムや塗料向けなどの需要増加があり、シンガポール子会社でも販売数量が伸びた。工業用ガスも自動車産業向けを中心に堅調だった。

 ポリマー・オリゴマー事業では、アクリルポリマーは自動関連製品向けが、アクリルオリゴマーは国内外で塗料やインキ用途向け、電子製品向けの販売数量が増加した。高分子凝集剤は、三菱ケミカルの販売事業の承継が寄与した。

 接着材料事業は、瞬間接着剤は家庭用は前年並みの出荷にとどまったものの、工業用は自動車向けの需要が回復して販売数量が伸びた。機能性接着剤は自動車関連と電子デバイス分野向けが好調だった。

 高機能無機材料事業は、高純度無機化学品は引き続き半導体向けが堅調に推移。無機機能材料は電子部品向け製品や無機抗菌剤が収益増に貢献した。

 樹脂加工製品事業は、管工機材製品では下水道などのインフラ工事の低調が響き減収だったが、建材・土木製品は販売増で増収となった。ライフサポート製品は、コロナ禍で在宅介護機会が増えた影響に加え、新製品投入効果により販売が伸びた。エラストマーコンパウンドは海外需要が回復した。

 なお、通期業績予想については、コロナ禍で経済活動の自粛懸念はあるものの、今後も電子部品関連や自動車関連、ヘルスケアでの堅調な需要が見込まれることから全項目を上方修正した。売上高は1540億円(前回予想比110億円増)、営業利益は180億円(同40億円増)、経常利益は190億円(同42億円増)、純利益は130億円(同26億円増)を見込む。

 

昭和電工 通期業績予想、利益項目は赤字を見込む

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2020年8月19日

森川社長「環境悪化への抵抗力を自助努力で向上」

 昭和電工は上期(1-6月期)の決算を発表した。売上高は前年同期比31%減の3266億円、営業損失258億円(同1113億円減)となった。また、通期業績予想も、下期から日立化成を組み入れることで、売上高は前年度比6%増9600億円と増収になるが、営業損失300億円(同1508億円減)をはじめ各利益項目は赤字を見込む。

 オンラインによる決算説明会で森川宏平社長は、「鉄鋼生産縮小に伴う黒鉛電極事業の大幅減産やコロナ影響、ナフサ価格下落など特別要因に加え、日立化成統合関連の一時的な支出が重なり、上期決算と通期業績予想は厳しい内容だ」とし、

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