積水化学グループへの入社おめでとう。今年もグループ全体で一堂に会しての入社式ができず残念だが、私からの期待をお伝えする。
積水化学グループはESG(環境・社会・ガバナンス)を経営の中心に据え、
2022年4月6日
2022年1月7日
昨年はコロナ禍に加え、半導体不足・原材料高騰など新たな課題が目白押しとなった。積水化学グループはこれら目先の課題に対処するだけではなく、2030年の長期ビジョンにおいてイノベーションによる社会課題の解決への貢献により持続的に成長することを目指している。
現在、地球温暖化による災害激甚化・2050年GHG排出ゼロ目標・自動車の電動化・5G/6Gの整備など大きな課題や変化が進んでいるが、これら様々な課題に対して、ポートフォリオ強化・構造改革・コスト削減・新事業創出などを着実に進めてきた。その結果、上期は計画を上回る営業利益を達成、下期も上方修正するまでに「稼ぐ力」がついてきている。
次期中期以降に向けた仕込みも着実に前進しており、4月にはゴミからエタノールをつくるバイオリファイナリ―(BR)事業が十分の一スケールで実証試験を開始する。さらに、ペロブスカイト太陽電池や細胞培養ソリューション、まちづくりプロジェクトなど、社会課題の解決に貢献する取り組み、イノベーションも進展している。
また昨年を振り返る上で欠かせないのが、女子陸上競技部の活躍だ。東京五輪出場とクイーンズ駅伝での初優勝には、皆が元気と勇気をもらった。特に駅伝は「優勝」というありたい姿をチーム全員で共有し、一人ひとりが何をなすべきかを考え、力強く一歩踏み出す挑戦の末につかみとった勝利であり、大変誇らしく思っている。
今年は、今年度の計画を必ず達成し、2022年度は次期中期に向けて一気に加速する年にしたい。予断を許さない経営環境は続いているが、この2年近くコロナ禍の中で培ってきた力は本物だ。この蓄えた力を基に、各事業では変化に対応したポートフォリオの強化、聖域なき構造改革、高付加価値製品へのシフトなどにスピード感をもって取り組む一方、次期中期以降のための仕込みや成長投資なども一段と加速しなければならない。挑戦をけん引する次期リーダーの育成にも注力し、それを支える企業風土や制度の改革も推進していく。
今中期計画で目指す、次期中期計画そして長期ビジョンに向けての「Drive」を全員で実現したい。
2021年4月6日
新入社員の皆さん、積水化学グループへの入社おめでとう。今日、皆さんに申し上げたいのは、仕事を通じて自分自身の成長を常に意識してほしいということだ。2030年に向けた長期ビジョンの達成には、皆さんの成長が不可欠になる。
私は「上向きのスパイラル」という言葉をよく使う。例えば、企業が好業績を続ければ、その勢いの下にヤル気や様々な才能のある人材が集まり、その多様な人材の活躍によってさらに業績が上がるということだ。逆のケースである「下向きのスパイラル」から「上向きのスパイラル」に転換させるためには、大変なエネルギーが必要になる。
「上向きのスパイラル」を続けるためには、「自分に言い訳をしない」ことが大切だ。うまくいかない時は、自分に言い訳をするのではなく、どうすればこの状況を改善できるのかを考え抜いて、自分自身で実行し、上司や関連部署へ提案するなど、「前向きな行動に転換」してもらいたいと思っている。そういった一段上の行動を目指す姿勢は必ず相手に伝わり、「上向きのスパイラル」を呼び込み、そして、競合相手やライバルとの差をつけるのだと考えている。
皆さんのこれからの社会人生活には、高く大きな壁にぶつかる日もあるだろう。しかし、その壁を乗り越えた先に「上向きのスパイラル」は続いている。自身の無限の可能性を信じて、自分に言い訳をせず、仕事に対して前向きに取り組み、挑戦を続けてほしい。
一人ひとりの成長と「上向きのスパイラル」が積水化学グループの持続的な成長の原動力になる。これから一緒に頑張っていこう。
2020年11月13日
2020年10月2日
業容倍増を目指し、今期は体力強化と経営基盤強化を図る
━社長就任後、この6カ月間の手応えについてお聞かせください。
昨年1年間、経営戦略部長として長期ビジョン「Vision 2030」と、3カ年の中期経営計画「Drive 2022」策定に携わったが、社長として実行する立場になった。前中計では、M&Aを実施したこともありトップラインは上がったものの、利益面では米中の貿易摩擦や世界的な市況低迷などもあり最終年度は減益となった。
今期は、改めて10年後の「ありたい姿」に向け、成長へのドライブを加速していく。その第一歩となる現中計では体力強化を重視する。構造改革や固定費削減を進展させ筋肉質にした上で、イノベーションやM&Aでの業容拡大を目指していく方針だ。4-6月期は計画を上回る業績となり、全カンパニーとメディカル事業の全分野で黒字を達成できた。当社の多彩な事業と、それぞれが持つ社会課題の解決に貢献する製品群の強みが、発揮できたという認識だ。ただ、コロナ禍からの回復が想定以上に遅れている状況にあり、数値目標の難易度は上がっている。ブレずに、引き続き構造改革などを推進し、計画の必達を目指していく。
━2月の社長交代会見では抱負として「成長へのドライブ」「イノベーション」に加え、「活力あふれるいい会社」づくりを挙げられました。
長期ビジョンでは売上高2兆円の業容倍増を目指している。そのためには
2020年4月6日
新入社員の皆さん、積水化学グループへの入社おめでとう。心からのお祝いと歓迎の意を表し、皆さんへの3つの期待をお伝えする。
まず、「際立ち」を身に付けてもらいたい。仕事に慣れる過程で、自分の強みや弱みを把握し、弱みを改善するとともに、「これだけは他の人に負けない」という強み・持ち味を際立たせてほしい。それが自信と成長につながってくる。
次に、困難は自分とチームの成長のもと、と捉えることだ。仕事に困難はつきものであるが、克服するために考え抜くことでひと回り大きくなれる。1人で抱え込まず先輩や同僚とチームとして解決策を考えれば、全体の成長につながる。その意味でも、同期を大切にしてほしい。
3つ目は、約束を守ること。これは徹底してこだわっていただきたい。「必ず約束を守る人だ」「約束を守る会社だ」という評価が結果を左右する。最後まで約束を守ろうという姿勢が、皆さん一人ひとりと会社の信頼や、業容の拡大・発展にもつながってくるからだ。今の大変な混乱の中、困難や逆境の中でこそ課題の発見と解決、変革に挑戦できるテーマもある。
積水化学グループは、10年先の2030年を見つめた挑戦を始める。新しい時代の主役として、新入社員の皆さんの挑戦と活躍、そして成長を心から楽しみにしている。