クラレは9日、2022年12月期の連結業績を発表した。売上高が前年比20%増の7564億円、営業利益21%増の871億円、経常利益22%増の841億円、純利益46%増の543億円の増収増益となった。
決算会見において川原仁社長は
2023年2月10日
2022年12月23日
2022年8月12日
2022年4月7日
2022年1月12日
本年度は、2026年に迎える当社創立100周年に向けての新しい中期経営計画のスタートの年になる。新しい年度の初めにあたり、改めて、私が考えるクラレグループのありたい姿を述べる。
まず「安全で、安心して働ける会社」であるということだ。世界中の生産拠点、研究開発拠点、事業所のすべてにおいて「安全はすべての礎」になる。全ての社員、役員の皆さんが、安全に対する感性を研ぎ澄まし、よく考え、安全で事故が起こらない会社を目指して仕事に取り組んでいただきたい。そして、様々な個性や多様性をもった人々が、ハラスメントなどのない職場で、安心して誇りをもって働ける会社でありたいと考えている。
2つ目は、クラレグループが活力のある元気な企業体でありたい、ということだ。大きな環境の変化をも機会として捉え、我々自身が変化をしながら進化をする〝向上力、突破力、たくましさ〟が必要だ。足元の状況に過度に一喜一憂せず、本質について深く考え判断すること、迅速に行動すること、それらを可能にするための前向きな姿勢が大切になる。失敗を恐れずに挑戦する前向きな姿勢と意識をもち、いろいろな場面でイノベーションや変革に繋がるアイデアを生み出して実行し、大きな成功に繋げていきたい。皆さんにはクラレグループが活力と創造力のみなぎる企業体であり続けるためにも、是非、このことを心掛けてほしい。
3つ目は、クラレグループの一人ひとりが社会人・企業人としての高い倫理観と、コンプライアンスの徹底に対する強い責任意識をもち行動することで、自分自身も成長し、会社も成長するような好循環を生む企業でありたい、ということだ。あらゆる企業活動の基本はヒトの力。どれだけ情報技術や機械が発達しても、ヒトがそれらを活用し、動かす原動力であるということに変わりはない。ヒトとその集合体である企業が、良き企業市民としての存在感を示し、価値を生むことで、世界の人々からクラレが「かけがえのない会社」として認められるようになりたいと考えている。
2021年4月7日
希望と意欲に満ちあふれた皆さんを迎え、たいへん嬉しい。私も今年社長になったので、同様のスタートだ。
当社は創業時から「社会から得た利益は、社会に還元する」という基本理念で経営基盤を固め、社会福祉活動や公共的事業を行い、「世のため人のため、他人(ひと)のやれないことをやる」ために、独自の卓越した技術で社会に貢献するという信念で発展してきた。社会的責任・社会貢献に関し、長い歴史で積み上げた実績が真の強みで、これを引継ぎ発展させるために一緒に進もう。
さて、幸せな生活と、働き甲斐を感じて質の高い仕事をするには、健康が基本だ。健康管理には十分留意し、そして人格を確立してほしい。毎日の心掛けで「芯」ができ「価値観」が定まり、考え方や行動への自信に繋がり、組織やチームの中でのリーダーシップ能力が醸成される。
仕事に取り組む際の心構えは3つ。1つ目は「分からないことは、遠慮せずに周りの人や先輩、上司に聞く」こと。初めての仕事には、謙虚に教えを請う姿勢が大切だ。最初は会社の仕組みや仕事の全体像、背景が分からず「何を知らないのかさえも分からない」だろうが、分かるまで聞き、しっかり覚えてほしい。
2つ目は「与えられた仕事や役割でベストを尽くす」ことだ。実際の仕事はイメージとは違うかもしれないが、今後のキャリア・習熟度を勘案して用意している。与えられた仕事や役割に真摯に取り組み、小さな一つひとつの積み重ねが力となっていく。自分に起こる出来事と、今の自分を受け容れ、どんな仕事にも真摯に向き合い、誠実に取り組んで結果を出すと周りから信頼され、大きく重要な仕事を任せてもらえるようになるはずだ。
3つ目は「自己研鑽を続ける」ことだ。これからが勉強であり、世の中には知らないことが山ほどあり、毎日新しい事も起こり、変化の連続だ。どのような職務も、世の中の動きや課題と無縁ではない。本を読み、話を聞き、講習や研修に参加して見聞を広め知見を深め、考える力を養ってほしい。
最後に、現場実習では一番大切な行動原則としての方針「安全はすべての礎」を繰り返し聞くだろう。しっかりと学び、よく考え、理解し、配属時には全員が自ら体現できるようになっていることを切に願う。
2021年2月12日